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プライベートなことなのですが、我が家の二男が退院した、というご報告です。 [プライベートなこと。]

 プライベートなことなのですが、昨年の夏にここでご報告した僕の二男の入院について結果が出ましたのでご報告させていただきます。

 昨年7月に脳腫瘍が見つかり、都内の病院で小児脳腫瘍の専門の先生の手術を受けた後、転院して放射線治療と化学治療を受けるために合計8ヶ月入院していた我が家の13歳の二男が、今日、ついに無事に退院しました。たくさんの励ましてくださった皆さん、心配してくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。このご恩は、一生を懸けてお返しして参ります。よろしくお願いいたします。
 
 ◇          ◇          ◇

 「脳腫瘍」という病名は、告げられた親である自分でさえ目の前が真っ暗になるほどのもので、昨年の8月28日のブログ( http://caramelbox-kato.blog.so-net.ne.jp/archive/201208-1 )に書いたときは実を言うとまだまだ打ちのめされていた時期でありましたので、極力冷静に、心配を掛けすぎないように、と、何度も推敲して書いた文章でした。
 
 それから約8カ月。
 二男は、放射線治療によって食欲を失って苦しんだり、化学療法で免疫力が落ちて好きなものを食べることができない上に自分の病室から一歩も出ることができないまま過ごさざるを得ない、という日々が続きました。
 先生がおっしゃるところによると「大人だったら辛くて泣き暮らすであろうほどの治療の日々」だった、とのこと。
 それに耐えて、今、ついに二男は自宅に戻ってきました。
 
 病院の医療チームの皆さんの献身的かつ攻撃的かつ理性的で冷静なご尽力は、僕の中にあった「病院」という存在に対する意識を変えてくださいました。
 テレビドラマやドキュメンタリー番組に出てくる「医療現場」よりもはるかに血が通っていて、科学的で、「1日でも早く病院から元気にして出してあげたい」ということのために、各科のお医者さんたち、看護師さんたち、リハビリの先生方、ケースワーカーの方々などが全力で密接に連携しながら関わってくださっていて、「ウチの子一人のためにここまでしていただいて……」と最初は思っていたのですが、それは大間違いで、全ての患者さんたちのためにそういう力をふり絞って努力していらっしゃる、という姿を目の当たりにして、頭が下がる、どころか、ウチももっともっとやれることはあるじゃないか、と、勇気とアイディアをいただくことがたくさんありました。
 
 なのですが、やはり一番頑張ったのは二男本人。
 ブログにも、経過を細かく書いてきたFacebookの日記にも書かなかった部分なのですが、何度も絶望してもおかしくない時があったのです。しかしヤツはもちろんあきらめることなどなく、そのうえ、家族のことも思いやりながら、病気と闘い、自分と戦い、今日という日を迎えることができました。
 
 僕も、この8カ月、重要な仕事があっても病院通いを優先せざるを得ない場面もあり、たくさんの方々にご迷惑をおかけしながら過ごして参りました。
 正直なところ、僕が病院に行ったところで二男の病気が良くなるわけでも無いんだから仕事に集中しろよ、と語りかけるもう一人の自分もいました。が、やはり、自分の子供の命に関わることにきちんと立ち向かうこともできないで、お客さんのことを第一に考えることなどできるわけがない、と思いました。
 二男のことを考えながらもキャラメルボックスの公演会場に行ってお客さんのお見送りをしている時に、帰りがけの、全く顔見知りではないお客さんから「実は私、癌なんですけど」とか、「私はキャラメルボックスを観るのを楽しみにして白血病を克服しました」とか、「私も実は脳腫瘍から生還した人間の一人です」などと声をかけていただき、励ましていただいてしまいました。おそらく、その方々にとって、家族でも友人でもない人物にそのことを打ち明ける、ということは勇気がいることであったのではないかと思います。しかし、僕のために、いや、二男のために、そんな声を掛けてくださるお客さんに、僕は支えられている、ということを心から有難く思い、今までやってきたおかげで今こんな出会いをすることができているのだ、ということもわかり、あらためて真剣にお客さんとのお付き合いをしていこう、と心に誓うこともできました。
 
 この病気には、なんらかの障害が残ったり、後から現れたりすることがある、ということで、差別や子供の将来を考えて、罹患したことを隠す親御さんもいらっしゃるとのことです。
 が、僕は、もしこの後に二男に何かよくないことが起きたとしても、ご報告していこうと思っています。それは、二男とも話し合った結果です。
 なぜか。
 何万人というお客さんに観に来ていただける劇団であり、何千人という方に読みに来ていただけるブログをやっているキャラメルボックス製作総指揮の僕の二男にこういうことが起こり、しかし僕たち一家は劇団や会社のみんなの助けを借りて現時点ではなんとかそれを乗り越えることができた、というこの奇跡は、一見奇跡ではあるのですが、今こうして退院できた時点で「事実」となりました。二男はたまたま運が良かったのかもしれません。腫瘍そのものは大人の拳骨大の悪性腫瘍ではあったものの、たまたま治りやすいタイプのものだったのかもしれません。
 でも、もしかすると、この事実を知って、今、8カ月前の僕たち夫婦のように呆然としている親御さんやご家族が、少しでも希望を持っていただける、ということがあるかもしれない、と思っています。
 
 あきらめないこと。笑顔を忘れないこと。常に先のことを考えて今できる最善の手を今すぐに尽くすこと。
 キャラメルボックスをやってきて、あたりまえ、と思って来たことを失いそうになった時もありましたが、やはり、今までやってきたことは間違ってなかった。子供を支えていくことは、劇団をやっていくこととなんら方向が変わることではありませんでした。
 
 二男は帰宅したものの、まだまだ、通院のリハビリや、定期的な検診などは続きます。
 しかし、これから夏にかけて、本当の意味での日常に戻り、入院前より一層幸せになるために、ヤツを支えていこうと思います。が、僕個人としては、片道2時間半の病院通いがなくなるわけですから、その分の時間を、再びキャラメルボックスに注ぎます。
 すみませんが、また、ウザい加藤昌史が帰ってきますので、ご容赦くださいませっ!!


2013-04-05 22:23  nice!(9)  コメント(5)  トラックバック(0) 
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コメント 5

ジュエリー

お子さん本当に頑張りましたね。
8カ月もの入院を支えた加藤さんもよく頑張りました!!

病気に勝った、これからは幸せが沢山待ってますよ。
加藤さんの益々の活躍を楽しみにしています。ウザイの大歓迎です!!(^_^)
加藤さんのキャラメルボックスへの熱い想いが素敵な作品や企画を生むんですから。



by ジュエリー (2013-04-05 23:47) 

いっぷく

二男さんご退院おめでとうございます。
はやく日常に戻れるといいですね。


by いっぷく (2013-04-06 00:14) 

utamaroco

がんばってくださいね
by utamaroco (2013-04-07 03:36) 

rainbow

ご退院本当におめでとうございます。トリツカレ男以来、劇場には伺えないながら、ブログは拝見をさせて頂いており、去年の夏のご病気の記事を見て驚き、心を痛めておりました。しかし、数ヵ月後に、自分の息子にも脳腫瘍が発覚しました。Facebookのご記載から推測しますに、おそらく同じ病院にお世話になっていると思います。明日、フォローアップのMRI検査に行ってきます。
息子さんがずっと元気で幸せな一生を送られることを心からお祈りさせて頂きます。
by rainbow (2013-04-09 12:28) 

加藤昌史

rainbowさん。
是非、Facebookからでもメール( katoh@caramelbox.com )でもかまいませんので是非ご連絡ください。
少しかもしれませんが、お役に立てることがあると思います。

ウチもまだまだわかりません。
一緒に頑張りましょう!!
by 加藤昌史 (2013-04-09 23:50) 

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