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19回目の1月17日。 [阪神・淡路大震災]

 阪神・淡路大震災から19年。
 毎年、1月17日は『ブリザード・ミュージック』盛岡公演の仕込みをしていたあの日のことを思い出します。
 【例】2006年1月17日の記事「11回目の1月17日。」 http://caramelbox-kato.blog.so-net.ne.jp/2006-01-18
 
 僕にとって神戸は1990年以来自分のふるさとと同じような存在なので、あの日のことは「思い出す」というよりも常に心の中にある、と言った方が的確かもしれません。
 
 あの地震の後、何人ものお客さんをキャラメルボックスのお客さん名簿から削除しました。
 ともに劇場で時を過ごした方々がもうこの世にいらっしゃらない、ということを、当時の僕は受け止めきれず、ものすごく苦しみました。それは、東日本大震災でも。
 
 ただし、東日本大震災の時に感じたのは、阪神淡路大震災の後にたくさん語られた教訓が、関東から東北で、驚くほど活かされていなかった、ということ。
 僕自身は阪神間であの地震を体験した方々のお話を直接聞く機会がたくさんあって自分のこととして捉えられていたからか、2011年3月11日の時も冷静に行動できたのだ、と思います。
 
 が、あれだけのことがあったのに、「自分だけはだいじょうぶ」と思っていた人がどれだけ多かったのだろう、いや、ほとんどの東の人たちがそうだったのではないか、と、歯がゆい思いをした、というよりも、愕然としました。
 
 東日本大震災では、東北沿岸では津波と原発事故という、阪神淡路では無かった被害が出ましたが、阪神淡路の教訓をきちんと受け止めて対策を実行していればあそこまでの事故や被害や混乱は起きずに済んだのではないか、ということが多々あり、報道を見ていて「あんたたち、16年間何をしてたんだっ?!」と叫びたくなる時もありました。あ、個人に対して、ではありませんよ。
 あ、もちろん、活かされていたこともあるにはありましたけれども。
 
 まず、生き残った僕たちが、ちゃんと教訓を活かしていかなければ、亡くなった方々に申し訳ないと思います。
 
 僕は、2011年から「東北に行きましょう、"被災地"に行って、自分の目で見てきましょう、それが被災地支援にもなります」ということを何度か書いたかと思います。あれから東北に行かれて、沿岸の被害を自分の目でご覧になった方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
 
 僕らは、1995年のあの地震の直後から毎年何度かずつ、神戸で公演をやり続けてきました。当時も、「また来るかもしれない」と、神戸に近付くのを怖がる人がいらっしゃいました。
 でも。
 そこで暮らしている人がいて、そこで働いている人たちがいるんです。そこには、自分と同じように「生活」している人たちがいるんです。
 
 東北に行くのが怖い、という方は、まずは是非神戸に行ってみてください。
 19年経っても、「あれ、ここ、まさかあの地震以来このまま?」というようなところが、街の中のところどころにあります。飲み屋さんや飲食店で「あの日」のことを尋ねると、みなさん、昨日のことのように堰を切ったようにお話をしてくださいます。
 もちろん街は見た目は「復興」していますが、あの地震のせいで時間が止まってしまった人や生活があり、心は復興していない人も多い、ということを知ることができます。
 
 ただテレビやネットで知ったような気になっているだけではなくて、そういう絶望的なこともあった、ということを自分の目で見て、話を聞いて知ると、今自分が何をするべきかは自ずから自分の中からあふれ出してくるのでは無いかと思います。
 
 直接何かをどうこうする、ということではなく、僕たち残された者達は、「次」が来た時に、一人でも多くの人の命を助けられるように努力すべきです。しなければなりません。
 
 阪神淡路の、東日本の、たくさんの人たちの大きな無念を、僕たちの明日に一つでも活かしていきましょう、必ず。
 神戸のみなさん、これからもよろしくお願いいたします。
 そして、あの地震で亡くなった皆さん、これからも安らかにお眠りください。
 僕は、絶対に忘れません。


2014-01-17 17:11  nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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