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『ジャングル・ジャンクション』第1回通し稽古に大興奮っ!!掟破りの「演劇ってこんなに楽しいもんだったのか攻撃」をあなたもっ!! [『ジャングル・ジャンクション』2013]

 昨日・3日、キャラメルボックス・アーリータイムスVol.2『ジャングル・ジャンクション』の第一回通し稽古が行われました。
 
 上演時間は1時間40分くらいとはいえ、女組と男組という2種類のキャスト。2パターンの通し稽古って、やる方も大変でしょうが、観る方も結構辛いぞぉー、と思っていたら、なんのなんの、女組→男組、と観終わった後に、もう1回女組が観たくなる、というスゴい体験をしてしまいました。
 
 いやー、なんというのでしょう、普段のキャラメルボックス公演では絶対にありえない状態になってますよ、稽古場。
 おそらく初日までには整理されていくと思うのですが、みんながみんな「なにもそこまでっ?!」と思うくらいに自分の限界に挑戦しているというか、もう、無駄に無駄なことをしているというか、やっていることの9割は不必要だろう、っていうようなことを真剣にやりまくっていて、これがまたもう心を揺さぶってくるのです。
 
 普段だと、物語を構成していくためにしっかりと役のバックボーンを作って「人」を創り上げていく、というのが役者の作業なのでしょうけれども、今回は「やったもん勝ち」というか。「はじけたもん勝ち」というか。誰が目立つか合戦、というか。みんなで一つの芝居を創りあげて行っているということは確かなのですが、それ以上に、今まで積み上げてきた「俳優」としての経験を全てさらけ出して相手役に勝負を仕掛けていくことによって何かが生まれ、またそこで弾けて次のステップに行く、ということが分単位で起きている、というか。
 
 当然のように台本も読んでますし過去に上演しているくらいですからどんな芝居かも知っているわけですが、それなのに、次がどうなるのかわからない、何が起きるのかが読めない、というワクワク感と、アレはあぁなるに決まってるのになんでコイツは今こんなことしたって無駄にもほどがあるのに、というコチョコチョ感と。そして、「物語のお約束ごと」を逆手に取って物語を作っていく、という通常ではあり得ない「物語」に、自分も参加しているような快感。
 
 普段の公演がディズニーランドのスペース・マウンテンだとしたら、『ジャングル・ジャンクション』はよみうりランドのホワイトキャニオン。ホワイトキャニオンって、木製の巨大なコースターで、変に揺れるし、ギシギシいうんですよぉっ!!それがまた怖さに輪を掛けてるんですが、それがまた、何度乗ってもたまらない感じ。
 
 さぁ、初日まであと8日。
 キャラメルボックスと劇団鹿殺しのメンバーが文字通り暴れ回る掟破りの「演劇ってこんなに楽しいもんだったのか攻撃」に、あなたも是非参加しに来てくださいっ!!
 
 ……あっ!!
 ロビーで販売する唯一の『ジャングル・ジャンクション』オリジナル・グッズは、プロレス会場やアイドルライブやロックコンサートで必須のマフラータオル(←現在制作中)っ!!
 コレを振り回したくなるような試合……じゃなくて芝居なものですからっ!!

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『ジャングル・ジャンクション』
公演詳細とご予約はこちらからっ!!
http://www.caramelbox.com/stage/jungle-junction2013/



『ジャングル・ジャンクション』2回目の通し稽古のことはネタバレブログにっ!!おまけ写真をどうぞっ。 [『ジャングル・ジャンクション』2013]

 なんとっ!!『トリツカレ男』以来、「ネタバレブログ」を更新しましたっ!!
 
 ■キャラメルボックス・ネタバレブログ: ネタバレっ!!『ジャングル・ジャンクション』第2回通し稽古直後の全出演者にアタックっ!!全配役解説と発表っ!!見てから観ても手に汗必至っ!!北千住で、僕らと握手っ!!: So-netブログ http://caramelbox-netabare.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06
 
 かつては「ひょーいとひょーいとひょひょいとーーっ」て感じでガンガンアップしていたネタバレブログですが、震災以降滞ってしまっていた上に昨年から今年にかけては個人的に全く余裕が無く、しかも今年に入ってからは公演をやり過ぎ、ということもありまして、全く追いついていなかったのでした。
 
 しかしっ!!
 『ジャングル・ジャンクション』の稽古を見ていて、ふつふつと僕の腹の底から「コレは、皆さんに見ていただかなければっ!!」という根源的な欲求が湧いてきまして、ガバッと大量の写真をアップした、という次第ですっ!!
 
 『ジャングル・ジャンクション』は、「楽しく演劇をやる」というか、「演劇で遊ぶ」というか、「遊んでいるかのように演劇をやる」というか。とにかく、「劇団のことを知ってる人たちの間でしかわからない内輪受け」というのがあるとしたら、コレは「演劇好きな人たちの間での内輪受け」と申しますか、いや、「映画やテレビも含めたフィクション好きな人たちの間での内輪受け」でしょうか、そういうものなので、むしろキャラメルボックスのことなんて知らない人でも、老若男女、小学校低学年からおじいちゃんおばあちゃんまでどなたでも(……あ、セリフが速いので上限は多少あるかもしれませんが……)、つんのめって楽しんでいただけると思います。
 
 ただ、テレビや映画は観ない、演劇も『TRUTH』しか観たことがない、とか、ましてや『隠し剣鬼ノ爪』と『盲目剣谺(こだま)返し』しか観たことが無い、という方が予備知識無く観たら、「なんぢゃこりゃぁっ?!ふざけてんのかぁっ?!」と感じられてしまう可能性は無いことは無いかなぁ、とも思いますが……。
 
 簡単に言うと、普段のキャラメルボックスの本公演が、全くMCを入れずに歌と踊りで見せる安室奈美恵さんのコンサートだとすると、『ジャングル・ジャンクション』は、前田さんのしゃべりもファンの楽しみの一つだったりしつつど派手な演出もまた楽しみなTUBEのコンサートみたいな感じでしょうかねぇ(←ビッグネームばっかり選んでたとえるなっ!!)。
 
 まぁ、やっている方も、次に『雨と夢のあとに』と『ずっと二人で歩いてきた』が控えている状態で『ジャングル・ジャンクション』の稽古をしていると、イタリア料理のフルコースの準備をしながら、チャーシュー味玉ラーメンチャーハン餃子セットの仕込みをしている、というような感じとでも申しましょうか(←どっちも濃いは濃い)。
 
 キャラメルボックスの夏祭り、『ジャングル・ジャンクション』。
 是非、来られそうな方は遊びに来てください。劇場がある北千住は、西日暮里からすぐですが、お茶の水からもあっという間。秋葉原からだといろんな路線で来られますっ!!
 ……ちなみに、新中野に事務所がある僕は、丸ノ内線で国会議事堂前で千代田線に乗り換えて北千住、というルートですが、東京府中市の自宅に帰るときは東武スカイツリー線で南越谷に行って武蔵野線に乗り換える、というルートがお気に入り。夜のラッシュがひどくないので、多摩地区にお住まいの方にはオススメです。
 
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 あと、ラーメン屋さんですが(←何が「あと」だっ?!)。

 シアター1010とは、駅を挟んで反対側にあるのですが「牛骨らぁ麺マタドール」が全国的に有名ですし、どなたにでもオススメできる激ウマ店(←ウシだけどっ!!)です。問題は、午後休みがある、ってことと、混んでる、ってことですかね……。
 http://tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13128987/
 
 ではまたっ!!
 
 http://www.caramelbox.com/stage/jungle-junction2013/


おまけ。

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今公演の「ヒーローポーズ」指導は、筒井俊作。
誰に頼まれたわけでもないと思うのですが、買って出てます。
ギャバンがどうとか、シャイダーだかシャリバンがどうとか、蒸着がどうしたとか……。
ウルトラマン(セブンまで)・仮面ライダー(V3まで)世代の僕には、
全くわかりませんなぁっ。
平成ウルトラマンは、ガイアが大好きですっ(←聞いてない)。


そして、おまけ2号。

昨日の朝、Twitterで
「出演者の中で"あの人の素顔をっ!!"というリクエストがありましたら、
本人や所属事務所と交渉の上撮影してきますのでどうぞっ!!」
という企画を募集しましたら、いただきました。

小多田さんの素顔をリクエストします!」。
では、どうぞっ!!

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題「後輩を厳しく指導する、素顔の小多田直樹」。


……続きまして。

「畑中サンと多田サンの稽古に打ち込むアツい勇姿&ほっこり素顔をお願いしたいです!どきどき。」

では、どうぞっ!!

 

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お題「劇団では先輩でも人生では後輩だ、と熱く素顔の畑中にダメ出しをする素顔の左東」。


……いやぁぁぁぁー、素顔ですねぇーーーっ!!
これからも、劇団員の素顔を撮影するべくがんばりますっ!!(←どないやねんっ!!)


もひとつおまけ。

新人・鈴木秀明が、「キャラメルボックス役者ブログ」の閲覧数アップ大作戦というのをやっているそうです。
是非、コメントしてあげてくださいませっ!!

 



「たったの4日間」の北千住公演をお見逃しなくっ!!『ジャングル・ジャンクション』は12日(金)初日ですっ!! [『ジャングル・ジャンクション』2013]

 またまたネタバレブログを更新しましたっ!!
 「どうした加藤っ?!やっと心を入れ替えたかっ?!」「ほほぉー、そんなにチケットが売れてないのかっ?!」……などなど、いろんな声が聞こえますが(←幻聴まで聞えるようになったのかっ?!)、いや、もう、なんというのでしょう、『ジャングル・ジャンクション』の稽古場はもう、大の大人、しかもプロが本気でやってる学園祭、って感じです。
 「学園祭のプロ」なんていないわけですけど、そもそも僕が演劇を仕事にしてしまった原因は、高校2年の時の学園祭があまりにも楽しくて充実していて魂が燃えて燃え尽きて、もうあれ以上の感動は無いだろう、と思っていた時に出会ったのが1982年の成井さんの作った舞台で、それまで鬱々といろんなことに手を出しては「魂が燃えないなぁ」と思っていた僕に全てを捨てさせてしまったわけです。つまり、学園祭より魂が燃えるもののプロになった、ってわけで。
 
 で、通し稽古を見ていて思ったのは、「みんな好きなんじゃーーーん」ってこと。
 もちろん、みんなプロですから、自分の中にリミッターはあるわけですよ。あるはず、というべきでしょうか。が、いつもの公演だと、20回とか30回とか1カ月とか2カ月とかやることを前提にプランを練っている、ってところがあると思うのですよね。ところが、今回は、「たった4日間」ということに途中で気づいて「じゃぁ、やっちまうか?」みたいなスイッチが入っちゃったんじゃないかなぁ、と。
 あっ。「たった4日間」ていうと、観る側からすると「やっつけ仕事じゃないの?」とか「イベントみたいな感じ?」とか、まさか大の大人が本気でやるとは思ってもみないと思うのです。
 がっ。
 過去にも「たったの2日間」で、しかもJR東日本主催のイベントで、旅行まで兼ねていて、なおかつ東北新幹線の中で、という「お芝居」をやった時も、「お座敷列車みたいなんでしょ?」とか「へぇー、楽しそうなイベントなんでしょうねぇ」というのが大方の前評判だったわけですよ。が、読売新聞の演劇担当の方が新幹線の車両基地でやったリハーサルを見に来てくださって「これって、すごいことやってるよねぇ?」と記事に書いてくださったら、なんとそれが夕刊の1面をどかーんと飾り、参加してくださった方々は大満足、今でも語りぐさになっている、というのが「シアターエクスプレス」。
 ■1996年の模様はこちら。
 http://www.caramelbox.com/stage/texp/home.html
 http://www.katoh.to/lib/960625/T-EXP-PHOTO.html
 
 キャラメルボックスに、特に成井豊が関わった仕事に、「やっつけ仕事」の6文字は無いんですっ!!(←「加藤昌史」にはけっこうあるという噂が……(←白状するなっ!!))。
 というわけで、そんな『ジャングル・ジャンクション』の最後の通し稽古の模様を写真とともにアップしたネタバレブログはこちらっ!!
 http://caramelbox-netabare.blog.so-net.ne.jp/2013-07-09
 
 ◇          ◇          ◇
 で、そんな『ジャングル・ジャンクション』を上演する北千住駅前の劇場「シアター1010(センジュ)」ご来場の際の注意!!

 駅の前(上)のマルイの11階にあるので非常に便利でわかりやすいのですが、土日はエレベーターが大混雑!!特に、JR常磐線と東武スカイツリーラインに繋がっている2階からだと乗れないこともありますので、エスカレーターのご利用をお薦めいたします。荷物が多い方は、下に行くエレベーターに乗って地下まで行ってそのまま下りずに11階まで、というのがいいかもしれません。

 そして、おしらせっ!!

 『ジャングル・ジャンクション』初日に、キャラメルボックス1994サマーツアー『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』のDVDを発売します!!初のDVD化です!!
 音楽はほとんどスパイラル・ライフ(後期)。
 キャストやあらすじは、サポーターの方が作ってくださったこのサイトにてっ!!
 http://www2.plala.or.jp/pontakun/new_page_59.htm
 価格などの詳細は後日お知らせいたします。

 ◇          ◇          ◇
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 で、またラーメンの話ですが……。
 東武スカイツリー線の改札を入ったところが、いろんな飲食店が並んでいて、JRの東京駅とか新大阪駅みたいな感じになっていて賑やかなのですが、その中に、なんと北海道らーめん奥原流 久楽 北千住店」がっ!!

 この「久楽」というお店。2008年に『君の心臓の鼓動がきこえる場所』で札幌公演をやったときに、地元の方に「最近、札幌ラーメンっぽくないけど美味しいお店ができて」と紹介されたお店の、なんと東京1号店なのですっ!!僕も北千住に通うようになるまで気づいていなかったのですが。
 「食べログ」などではそんなに評価は高くない模様ですが、札幌で食べた時になかなか旨いっと思った「白味噌らーめん」は健在で、「駅ナカ」というイメージでは無い立派な一杯だと思いましたっ!! 780円。味玉100円もトッピングしちゃいました。
 東武線ユーザの方は、是非お試しくださいっ!!
http://tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13120847/
 
 ◇          ◇          ◇
 というわけで、今回の『ジャングル・ジャンクション』。
 実は、チラシなどをよーくご覧いただくと、「主催 足立区シアター1010指定管理者」という名義が入っていることに気づかれると思います。どういうことかというと、シアター1010に隣接した稽古場をじっくり使わせていただけるかわりに、ゲネプロを地元の人に公開する、というのと、12日(金)の初日は劇場主催にしてほしい、というお約束をしている、ということなのです。
 なので、ものすごく使いやすい広い稽古場で長いこと稽古をやらせていただくことができた上に、公演前に北千住の街をうろうろさせていただくことができた、というわけでした。
 すでに「公開ゲネプロ」の参加者募集は終わっているので、かなりの数の地元の方にまず評価していただくことになるというわけです。ご参加くださるみなさん、是非、厳しいご意見もお待ちしておりますが、まずはお楽しみくださいねっ!!
 
 さぁ、泣いても笑っても12日(金)19:00初日。
 北千住は都心からも近いですから、是非気軽に、お仕事帰りに遊びにいらしてくださいませっ!!

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天井が高くて、とても使いやすい稽古場でしたっ!!
……畑中はオマケっ!!
(通し稽古前で緊張中の表情)



『ジャングル・ジャンクション』2013年版、本日開幕!!そして、しあさって千秋楽!! [『ジャングル・ジャンクション』2013]

 珍しいことに、帰りの電車の中で書いています。

 初日が開いて、まず役者達に一言。もっと動け!!もっと飛べ!!もっと叫べ!!

 そして、これからご覧になる方へ。「鑑賞」しないで!!笑っていいんですっ!!突っ込んでいいんですっ!!(←短めにねっ!!)そして、拍手していいんですっ!!なんならマフラータオル(1200円)を振り回してもいいんですっ!!
 
 「初日」っていつでもそうなんですが、舞台と客席がお見合いしてるみたいな緊張感があって、舞台として客席の中間点にいる立場の僕としてはそういうところを観察しているのが好きなのです。が、今日は特に、おそらくキャラメルボックスの舞台を観るのは初めて、という劇場の会員のお客さんも多くいらっしゃっていたので特にそのお見合い状態がいつもの初日以上に激しくて役者達も当惑しているのがありありとわかりました。

 しかし、終ってみればほぼ満席の1階席は大拍手!!おそらく普段はアンコール無しでほとんどの方が帰られるのであろうことが感じられる客席ですが、キャラメルボックス・サポーターの熱い拍手につられてか、いったん帰りかけた方々が座り直して拍手を再開する、なんていう姿も。

 ここのところ、しっかりしっとりした作品が多かったキャラメルボックスですが、実はこんなにうるさくて汗っかきな集団だったんだ、ってことを再認識していただけるのでは、と思います。

 明日の土曜日、翌日の日曜日、そして月曜日の祝日がもう千秋楽!!
 今日の終演後、お客さんから「こういうのを、もっと長くやりましょうよっ!!」と熱く語られたのですが、短期間だったからこそコレをやろうと思い立ったのであって、おそらくコレは1ヶ月やるのは不可能だと思います!!4日間の短期決戦だからこその荒技。成井はパンフレットで「ジェットコースターみたいな演劇」という表現をしていますが、んー、ロケットカーによるドラッグレース、という方が似合ってるような気がします。……そんなの知らん、という方のほうが圧倒的でしょうけど……。

 とにかく、間違いなく結成28年目の「ベテラン劇団」がやる芝居じゃありませんっ!!今これをやった、という事実は、間違いなくキャラメルボックスの歴史に刻まれることになるでしょうっ!!(←……歴史には、やったことは全て刻まれるのではっ?!)

 さぁて、家が近づいてまいりました。そろそろ締めますっ。

 やる方も短期決戦なら観る方も短期決戦。もう一度言います、しあさって、月曜の祝日までですよ、北千住のキャラメルボックスは!!!!どうしますっ?!
 
http://www.caramelbox.com/stage/jungle-junction2013/



『ジャングル・ジャンクション』終了!!キャラメルボックスの「振れ幅」の再確認ができた気がしてます。 [『ジャングル・ジャンクション』2013]

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 無駄に汗をかき、無駄に走り、無駄に叫ぶ「キャラメルボックス・アーリータイムスVol.2『ジャングル・ジャンクション』」、無事に千秋楽を終えました。

 もともとは、28周年記念イベントをやろうと会場を探していたら「芝居をやってくれ」とシアター1010さんに頼まれてやることになっちゃった、というのがキッカケのこの公演。1カ月の本公演ではできないことって何?と考えたときに、この作品の上演の案が成井豊から出てきました。
 
 ここ数年では、『また逢おうと竜馬は言った』、『銀河旋律』、『広くてすてきな宇宙じゃないか』、といった初期作品の上演を年に1回ほど小規模にやってきてはおりましたが、それらの原点とも言える作品であるこの『ジャングル・ジャンクション』。石川寛美と坂口理恵以外の出演者はみんな初体験。結成して10年目くらいまでの作品って、ほとんどがこんな感じのものだったのですが、逆にここのところの10年はじっくり見せる系のお芝居が中心になってきていたので、一般の演劇公演との境目が無くなってきているような気がしてきておりました。

 が、今回この作品をやったことで、「キャラメルボックスの、そもそもの芝居はこうなんです」という「大前提」を確認していただくことができたのではないかな、と思います。もちろん、たったの4日間、しかも東京だけの公演でしたから、サポーターズ・クラブに入ってくださっている方々でさえご覧いただけていない方のほうが圧倒的に多かったはずなので、急いで映像化したいと思います。
 
 真面目な話になってしまいますが、こういう小規模公演を多発することは、2000年前後には考えられないことでした。とにかく大人数が出る長期公演を、東京と関西はマストで追加でどこか、みたいなことをしないと観たいと言ってくださるお客さんに観ていただくことができない、というような状況だったためです。が、2009年以降のいろんな意味での冷え込みやその後の震災の影響などで、本公演の期間を減らして小規模公演を追加していく、というやり方にシフトしてきてみて、もちろん大変ではありますが、自分たちがこれまで28年間やってきた作品をあらためて見直すキッカケになり、自分たちで自分たちの「振れ幅」を再確認しながら本公演に向かっていく、ということができるようになりました。
 
 昨年のアーリータイムスの『無伴奏ソナタ』では、ピュアなキャラメルボックス。今年は遊び心満点なキャラメルボックス。あっちにもこっちにも行きながらダニエル・キイスや藤沢周平さんたちのヘヴィな原作ものにも挑戦していく、という公演活動の日々は、おそらく他の劇団、のみならず、他の仕事をしていたら絶対に体験できない大きな振れ方なのではないかと思います。この劇団をやってきたからこそ楽しめるダイナミックな活動で、きっと誰にも真似できないことなのだと誇りに思います。
 
 夏には、柳美里さん原作の『雨と夢のあとに』と成井豊のオリジナル『ずっと二人で歩いてきた』、秋には『ケンジ先生』、そして冬には新作。これからの4本も、あっちに振れ、こっちに振れ、と観に来てくださる方々の五感や心のいろんなところを刺激し続けられる作品に仕上げていきたいと思います。今回の『ジャングル・ジャンクション』が、それらのための大きなバウンドになったことは間違いありません。
 
 では12日後、ホームグラウンド・サンシャイン劇場の『雨と夢のあとに』でお目にかかりましょうっ!!
 http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/



もうひとつの不思議な夏の物語『ずっと二人で歩いてきた』の、読み合わせが行われました。ゲストは、10kg減量して登場した、加治将樹くんっ!! [『ずっと二人で歩いてきた』]

 『ジャングル・ジャンクション』千秋楽が終わり、バラして打ち上げをした翌日の16日火曜日、『ずっと二人で歩いてきた』の読み合わせが行われました。
 
◇          ◇          ◇

 「少人数で上演できて、でもちゃんとキャラメルボックスのテイストで、グッと来てうわっとなる」というお芝居を創りたい、という僕の長年の夢。12人〜15人規模で大がかりなセットを組んできっちり照明も大量に仕込んで、という本公演をメインにやってきたキャラメルボックスですが、阪神淡路大震災をきっかけに「街角でも上演できるお芝居を」と、まず『賢治島探検記』を制作。それが、まさかの東日本大震災が起き、実際に「朝仕込んで昼本番」というスケジュールで被災地をまわってくることができました。
 僕はそのツアーに帯同して前説をしてきました。
 「本公演」をやろうとすると最短でも仕込みに2日かかるのと、セットを組むためにはサンシャイン劇場クラスの舞台が必要になるため、地方に行くと1000人クラスの最新のホールを使わないと上演できないわけですが、このツアーではかなり老朽化した、でも巨大な市民会館から、ホテルのショーを行う空間まで、バラバラな規模の会場でしっかりとしたキャラメルボックス・テイストの宮沢賢治作品を上演してくることができました。
 
 劇団結成当時は、海外からの来日アーティストみたいに大都市でしかやらない、ということがカッコイイ、と勘違いしていました。本当に見たければ、電車代を払ってでも観に行く、それがエンターテインメントなんだ、と。しかし、やればやるほど「劇団」はスーパーアイドルにはなりえないと考えるようになり、むしろスーパーアイドルにはできないことができるのが「劇団」なんだ、と思うようになりました。それを、東北ツアーで実感することになるわけです。
 たとえば、ディズニーランドは東京にしか無いけど、ディズニーのショップは日本中にあって、「いつかTDLに行きたいなぁ」と思うわけですが、ショップさえも無い、噂には聞いていても実物やその関係物は実際には見たことが無い、という状況では行こうとさえ思わないよなぁ、と思うのです。
 
 と、そういうことを考えて、まずはいきなり「小規模公演ツアー」をやる前に東京で創ってみよう、と、思いました。
 『賢治島探検記』もそうですが、まず東京で小規模公演で創ってみて、キャラメルボックスや舞台を見慣れたお客さんに観ていただき、感想や提案をお聞きして練ってから、先のことを考えよう、と考えたのです。
 
 ちなみに、今、2012年の春に東京と神戸だけで短期間上演した『無伴奏ソナタ』で来年の後半にツアーをやろうと計画しています。出演者は9人ですが、「セット」として必要なのがアレとアレだけ、ということもあり、なおかつ「キャラメルボックス」や「演劇」に慣れていない方でも十二分に感動していただける作品だと思っております。西の方が中心になるかとは思いますが、まだまだ検討中ですので、上演をご希望のホールや自治体の方などがいらっしゃいましたら、support@caramelbox.com までお問い合わせくださいませ。

◇          ◇          ◇
 
 で、そんなこともあり、今年は春に真柴あずきのオリジナル脚本で出演者5人の『彼の背中の小さな翼』をやってみました。
 ご覧くださった方からは、「たった5人しか出てないなんて感じられなかった」と、予想を越える高評価をいただきました。ワタナベエンターテインメントの渡辺ミキ社長の御協力もあり、若手俳優の上鶴徹くんにもゲストで出ていただいたこともあって、爽快な作品に仕上がったのではないかと思います。
 
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 そして今回は、サマーツアーで上演する『雨と夢のあとに』の主人公「雨」の5年後の物語を、『雨と夢のあとに』のテレビシリーズの脚本も執筆していた成井豊が、この「もう一つの『雨と夢のあとに』」を書き下ろしました。

 またまたワタナベエンターテインメントより、加治将樹くんがゲストに。
 彼らは、映像の仕事もあるため、むしろ本公演だとゲストは不可能なわけで、小規模公演だからこそスケジュールが取れた、という利点もあったりいたしました。
 
 そして、キャラメルボックスからは坂口理恵、筒井俊作、多田直人、原田樹里(きり)、という『ジャングル・ジャンクション』でその魅力を何倍にも増加させた盤石の4人。特に原田は、20年前の初演の時に坂口が演じた役を見事に全身全霊でやり遂げ、男性はおろか、女性のお客さんの目をハート型にしてしまってくれました。
 
 そんな5人による、新作脚本の読み合わせ。
 大学に入学した「雨」が、不思議な兄弟とその母親に出会います。そして、雨の淡い恋心。その初恋を、手伝ってるんだか邪魔してるんだかよくわからない相変わらずおせっかいな幼なじみ。そして二人は、不思議な事件に巻き込まれていきます。
 
 役者とは、「一声二顔三姿」と言います。舞台俳優にとって、最も大切なのは声、次に表情、最後が立ち姿も含めて鍛え上げられた肉体、ということ。今回の読み合わせでは、主に「声」だけで楽しんだわけですが、成井豊のキャスティングは普段からそうなのですけど、今回も間違いなく「声」で選んだ5人なんだなぁ、と感じました。
 目を閉じて聞いていても明らかにどれが誰の声かわかる個性的な5人。
 よく、役者という生き物は楽器にたとえられますが、まさにこれは五重奏(クインテット)。第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そして……なぜかコントラバスがそこに加わってきており(通常の弦楽五重奏はヴィオラかチェロが増えるんですが)、しかもそれらの楽器は全てアンプ内蔵されている、という……。
 
 ジャズのビッグバンドが「ムーンライト・セレナーデ」を演奏しているかのような『雨と夢のあとに』に対して、大音量の弦楽五重奏(なぜかコントラバス入り)がいきものがかりの曲を演奏しているかのようなのが『ずっと二人で歩いてきた』(←両方とも劇中では使ってませんっ。たとえ話ですっ)。
 
 これから稽古が進んで、いろんな見え方をしてくると思いますが、稽古初日はそんな感じでした。
 3週間の稽古で、この5人のチームワークがどんなふうに作用してどんな不思議なお芝居に仕上がっていくのか、見守っていきたいと思います。
 東京でしか上演いたしませんが、夏休み、是非、あなたの目でこの新作を見届けてください。
 
 あっ。
 ちなみにゲストの加治将樹君は、成井豊からのリクエストで顔合わせ後に10kg減量っ!!精悍で、その男前に磨きをかけて稽古場に登場してくれました。その覚悟も、是非受け止めてあげてくださいっ!!

■『ずっと二人で歩いてきた』
http://www.caramelbox.com/stage/zuttohutari2013/

タグ:加治将樹



聴いてから観る、という新提案っ!! オーディオドラマ『雨と夢のあとに』、まもなく公開!! [『雨と夢のあとに』2013]

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聴いてから観る、という新提案っ!!
オーディオドラマ『雨と夢のあとに』、まもなく公開!!

株式会社オトバンクによる、オーディオブック配信サービス「フィービー」から、なんと舞台公演のキャストそのままでお届けするオーディオドラマを配信っ!!

ダウンロード販売なので、日本中どこからでも、パソコンで再生するのはもちろん、iPhoneやiPodに転送して通勤通学の途中で聴くことも可能っ!!

あなたのヘッドホンから、吉田里琴ちゃんの、大内厚雄の、岡内美喜子の、岡田達也の、西川浩幸の、みんなの声が聴けるんですっ!!

……小中高大と放送部に在籍していて、ずっとラジオドラマを作っていた僕・加藤昌史の、実はずっとあたためてきた夢が、この「舞台のオーディオドラマ化」。
NHK FMの「青春アドベンチャー」で、『嵐になるまで待って』の原作『あたしの嫌いな私の声』がラジオドラマ化された時は嬉しかったですねぇ〜っ!!が、なにしろNHKだったので、それをCDにする(←当時はダウンロード販売なんて無かったので)なんてことはできなくて、後世に残すことができませんでした。

がっ!!
なんとっ!!
そんな僕の夢を知ってか知らずか(←当然ご存じ無かったはずですが……)、オトバンクさんから「やりませんか?」というご提案をいただきまして、二つ返事でお受けして、とんとん拍子にここまで来てしまいました。

出演した面々がTwitterでつぶやいていたので、薄々感づいていらっしゃった方もいるかとは思いますが、それが、ついに7月29日(月)にベールを脱ぎますっ!!

ただしっ!!
電車の中で聴くのは、いろんな意味で危険かもっ!!(←どっちなんだっ?!)

キャラメルボックスの初挑戦、オーディオブック。
是非、入手してお楽しみくださいっ!!

ちなみに、これはまだ、フィービーのサイトにも載っていない情報です。
近々掲載されるかとは思いますが、とりあえずお知らせできるのはアップした内容と写真の中のもののみっ!!

是非、7月29日(月)にアクセスっ!!

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加藤昌史の『雨と夢のあとに』通し稽古第1回レポート!!……泣かないに決まってるって思ってたのにダメでした……。 [『雨と夢のあとに』2013]

 『雨と夢のあとに』の、第一回通し稽古を見てきました。
 ※今公演は再演のため、「ネタバレ」についてはほぼ気にせずに書いています。全く前情報を入れずに観たい、という方はご注意ください。
 
 まず最初にお知らせしなければならないのは、テーマソングを変えた、ということっ!!
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 初演の時は、2005年夏にテレビ朝日系列でオンエアされた「金曜ナイトドラマ」シリーズの『雨と夢のあとに』の翌年だった、ということもあり、テレビのテーマソングと同じ奥田美和子さんの『雨と夢のあとに』(作詞は柳美里さん)を使っておりました。

 ですが、今回の再演にあたって演出の成井豊からも昨今のキャラメルボックスの方向性に合った曲を、ということで探しまして、ハルカトミユキの『未成年』を採用させていただきました。

 動画 http://youtu.be/7qxQ3JZPSak
 
 ……結果的には雰囲気が近いミディアムなロックになってしまったのですが、優しさに満ち溢れたこの芝居にはもっともっとヒリヒリするような若い感覚が欲しい、と思って発見したのがこの曲です。
 歌い出しからギョッとするのですが、そういう、いわゆる「ポップミュージック」ではない踏み込んだ感じがむしろ柳美里さんの世界には合ってるんじゃないか、とも思います。
 
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 テレビドラマ版は、もちろん成井豊と真柴あずきが執筆したものではありますが、やはりかなりPOPで、10話に渡ってオンエアされていた時には毎週「ゲスト幽霊」が登場して一回一回を盛り上げておりまして。しかし、舞台版はそういったポップな部分よりも、主人公「雨」のヒリヒリしながら徹底的に優しい心持ちや、雨を取り巻く人たちの、ともすればドロドロしているかのような人間関係、しかし、対立しながらも雨を思う気持ちはみんなそれぞれにとても強くて、だからこそ観ている方はハラハラドキドキするし、「僕だったらそんな思い方はしないっ!!」「そんな行動には出ないのにっ!!」といらつかされながらも、一つのところに収束していく、という、それぞれの「人が人を思う気持ち」を描くことに重点が置かれていまして、僕はそこをより一層際立たせたい、と考えたのです。
 
 で、そんな、主題曲が変わった2013年版『雨と夢のあとに』。
 初めての通し稽古を見てきました。
 
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 なにしろ、ヒロインの雨を演じる吉田里琴ちゃんは、キャリアはたっぷりあっても舞台は初めて。初演の福田麻由子ちゃんもそうでしたが、映像と舞台の表現方法の決定的な違いに気づくのは、何度か通し稽古をやってみてからなのだよなぁ、とわかった上で見せてもらいました。
 
 結論。

 メインの朝晴(ともはる)と雨の親子の話ではあるのですが、それ以外にストーリー全体から見たら小さなドラマが描かれていく「ピース」がたくさんあるのですが、その中のほんの一部であるはずのほんの一言が、とても僕に響きました。

 つい数日前まで『ジャングル・ジャンクション』で叫び続けていた昨年入団の毛塚陽介のセリフに、あろうことか(←すまんな、毛塚)、グッと来てしまいました。そして、一昨年入団の笹川亜矢奈の役がかわす、これまたほんの数往復の言葉が、ググググッと来てしまいました。んーーーむ、何がこの二人をこんなに変えたのでしょうっ?!
 
 そして。
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 これはもう、キャスティングとしては反則にもほどがあるのですが、朝晴の両親を西川浩幸と大森美紀子が演じてるんですっ!!

 ……これはもう、ほんと、ひどいっ!!ひどすぎるっ!!このふたり、今までどれだけ多くの作品で父親役や母親役、おじいちゃんやおばあちゃんを演じてきてると思うんですかっ?!そして、それらの芝居に、どんだけ泣かされてきていると思いますかっ?!……その二人が、しかも実際の夫婦ですよ、その二人が、朝晴役の大内と……まではまだ我慢できても、吉田里琴ちゃん演じる雨と…………!!……うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっ!!

 
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 そして、朝晴のことを最もよく知る親友であり、雨とも家族同然の付き合いをしてきた「早川」の役を、岡田達也。
 ……この配役も、卑怯にも程がありますっ!!「朝晴のことを最もよく知る」って書きましたが、台本上でそうなっている以上に、なんたって2006年の初演では朝晴を演じていたのが達也ですから、「朝晴のことを最もよく」知っていてあたりまえなんですってばっ!!だから、そんな「朝晴のことを最もよく知っている早川」がそこにいるのですから、もう、朝晴・雨親子を見守る目が、もうコレ、演技じゃないっ!!!!……って書いてて泣けてくるくらい……。
 
 そしてっ!!おそらく、いまだかつて、いたぶったことはあっても褒めたことは無いと思う、鍛治本大樹。通し稽古を見ていて、「あれっ、この役、初演で鍛治本だったっけ?」と思うほど、あまりにも自然。……実は畑中智行がやっていた、雨をいつも支えている幼なじみの役なのですけど。鍛治本は、日常から本当にこども好きで、自分の兄弟のことも大好きなら、楽屋に遊びに来る関係者のこどもたちともすぐ仲良くなれるという能力の持ち主で、もう、その能力が里琴ちゃんに向けて一気に開化している、という感じです。
 
 ◇          ◇          ◇
 
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 製作総指揮という立場にいるので、通し稽古はなんとかして冷静に見ようとしている、と、通し稽古のリポートを書くたびに言い訳をしているような気がしますが、実際、ちゃんと、見る前まではそう思っているのですよ、毎回。で、実際、ちゃんとダメ出しを書きながら見ていて、観終わった後にはちゃんと演出にも役者にも改善点を提案したり修正点を強調したりはするのです。
 
 しかもですねっ。
 
 『雨と夢のあとに』は、再演です。もう、過去に上演したときに、何度も何度も観てますし、そのたびに泣きじゃくっていて、今でも福田麻由子ちゃんと過ごしたあの夏のことは絶対に忘れない、とまで思っているわけです。なので、そうそう、「新しい『雨と夢のあとに』ができました」って言われたって心を許すわけにはいかない、とまで、心を閉ざした状態で第一回の通し稽古に臨んだわけです。
 
 しかしですねっ。
 
 岡田さつき、岡内美喜子、三浦剛、そしてゲストの楠見薫さんが、初演と同じ役を演じておりまして、これが、なにしろ7年経っていますので、遙かに上手に(?)なっているわけですよぉっ。もう、「あの『雨と夢のあとに』」を踏まえた上で、そのもっと上のステップのことをやろうとしているのがありありとわかって、それがまた成功していて、まさに「凄み」を増しているんです。
 で、そういう鉄壁の守備陣に囲まれて、大内と里琴ちゃんが……もう……!!
 
 結局、我慢に我慢を重ねて見続けていたのですが、中盤のとあるセリフをキッカケに涙腺が決壊してしまい、後半戦はもう涙が前に飛んでメガネに付くんじゃないかってくらいのことに……。
 
 観ていて、自分が励まされるような優しい言葉の数々。
 勇気を振り絞って口に出す、100の言葉にも代えられない一つの言葉。
 
 劇場で、受け止めてください。
 
 http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/

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今度こそしっかり観ました、『雨と夢のあとに』通し稽古2回目っ!!『ずっと二人で歩いてきた』のメンバーも観に来ておりましたっ!! [『雨と夢のあとに』2013]

 昨日、『雨と夢のあとに』2回目の通し稽古が行われました。
 
 その前に、これはブログに書いておかなきゃ、と思った、お客さんからの質問。
 
 「Wikipediaの『雨と夢のあとに』の項目に「ファンタジーホラー小説」と書いてありました。恐いのはダメなんですが、舞台版はどうなのでしょう?」
 ★おこたえ★
 原作には、若干そういう要素があると言えばあります。
 がっ!!
 何を隠そう、僕は「ホラー」全体がおそらくあなた以上にキライですっ!!そもそもお祭りのお化け屋敷さえ入ることができません。ディズニーランドのホーンテッドマンションがスレスレです。映画でも、『エイリアン2』は大丈夫ですが、「1」はダメです。「エルム外の悪夢」なんて、不可能です。「悪魔のいけにえ」なんて、タイトルだけでアウトです。でも、実在する「心霊スポット」とかは全く恐くありません。高いところは苦手ですが、暗いところは森の中じゃない限り平気です。きっと僕は、「おどかそうとしている"人"におどかされる」のがダメなのだと思います。
 そういう僕が、この作品を「ホラー」だとは思ったことがありませんので、絶対に大丈夫ですっ!!
 
 ◇          ◇          ◇
 
 ※この作品は再演ですので、基本的に「ネタバレ」には気を遣わずに書いています。もちろん、「それを言っちゃぁおしまいでしょ」というようなことは書きませんけど。
 ※7年前の初演の模様がラストシーンまで含めて写真で載っている「キャラメルボックス・ネタバレブログ」の『雨と夢のあとに』のページはこちらっ!!→→→ http://caramelbox-netabare.blog.so-net.ne.jp/archive/c35374663-1

 ◇          ◇          ◇
 
 という前提で、通し稽古レポートっ!!
  
 この日の通しは、衣裳なし。でも、広めの稽古場に軽くセットを組んでの稽古です。
 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に引き続き、舞台セットには「盆」が導入されました。つまり「廻り舞台」の小規模なもので、初演の『雨と夢のあとに』では使っていなかったものです。廻り舞台、というとすんごいもんだ、と思われるかもしれませんが、大劇場と違ってキャラメルボックスの場合は人間が回します。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の時はあえて出演者たちが回したりしていましたが、今回は裏側で回すので本物の廻り舞台かのようです。
 コイツの導入によって、以前は家具などの「中道具」を手で運んでいたのですが、その作業がいらなくなった分、スムーズに場面転換が進み、なおかつやはり舞台が回転するのってダイナミックな印象がありまして、非常に観やすくなっておりました。観やすい、というか、わかりやすい、というか。舞台版の『レ・ミゼラブル』の影響だ、とかつて成井豊は言っておりましたが。
 
 で、先日の第一回目の通し稽古では不覚にも途中から涙まみれになってしまった僕。そのイタイ経験から、今回は絶対に泣かないようにナナメ目線で、なおかつあら探しをしながら見よう、といじわるな気分で臨みました(←そこまでせんでも)。
 
 結論。
 里琴ちゃんと大内と岡内と西川とみっこさんとももこと達也と、そして楠見さんから目を逸らしていれば大丈夫っ!!(←見なきゃダメじゃないかっ!!)

 初舞台の14歳・吉田里琴ちゃん。みんなが里琴ちゃんを支える、というか、里琴ちゃん演じる「雨」を支えるお芝居なわけですが、なんと、あろうことか、支える立場の鍛治本大樹がセリフをロレッてしまったのですっ!!緊張してんじゃねぇよぉーーっ!!……とノートにダメ出しを書こうとしたら、なんと里琴ちゃん「ほっくん(鍛治本の役名)、なに噛んでんのよぉー」とアドリブでツッコミっ!!……すげぇーっ!!ベテランの役者だって、そうそうこんな機転は利かないものなのですがっ!!……あっ、ベテランか……!!
 
 そして、まず書きたいと思ったのが西川。2011年に「左前頭葉皮質梗塞」を患ってから発語に不安を抱えているのですが、今回は二役。その両方を、見事にキャラクター力を高めることで全く影響を感じさせないところにまで持っていっていてびっくり。これはおそらく成井のキャスティングの意図でもあったのではないかと思うのですが、今まで28年間キャラメルボックスの真ん中で引っ張ってきてくれているその存在感と技術と人柄に裏付けられたもの、としか言いようがありません。もう、ほんと、泣きたくない人がまず最初に直視してはいけないのは西川ですっ!!(←直視してくださいっ!!)
 
 あと、廻り舞台になった、ということを最も満喫しているというか遊びまくっているのが、初演にも出てくださった楠見薫さん。よくもまぁ、そこまでしょーもないことを次から次へと……と呆れ果てるほどに楽しいですっ!!西川が女性に生まれていたらこうなってたんだろうなぁ、という感じっ!!

 そして、前回にも増して、いや、はるかに「すごい」のが、岡内美喜子。初演でも思ったのですが、この人(が演じている役)を主役にしてもう一本芝居ができるし、是非観てみたい、と思えるほどの迫って来るものをぶつけられます。なんというのでしょう、舞台全体を通しての「落差」と言いますか、「分厚さ」と言いますか。んーーーーむ、コレは生でご覧いただかないとなんともお伝えしようが無いところです。
 
 ◇          ◇          ◇
 
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 ←大内厚雄と吉田里琴ちゃん。

 でっ。
 どこかに書いてあったかと思うのですが、今公演の上演時間について。
 「夜7時開演の回は、カーテンコール込みで21時には終わります」ということ。
 
 これは、初演の時に本編が2時間くらいあったため、小学生だった福田麻由子ちゃんはラストシーンを終えたところで帰らざるを得ず、昼の回以外はカーテンコールに出られなかった、ということを踏まえて、台本そのものをカットしたのですっ!!
 なんだよぉー、そんなことできるんなら初演の時にもやっといてよぉ−、と思ったのですけど、成井さんの肩を持つわけではありませんが、新作の初演って、初日が開いてしまうと切りづらいんです。稽古の段階で細かく細かく詰めて作り上げた「シーン」なので、情が湧くというか、それで完璧、と思ってしまう、というか。が、7年も経ちますと、冷酷にカットできてしまう、というわけで。
 
 というわけで、今回は、中学生の里琴ちゃんもカーテンコールに出られるようにみんなで頑張ります。
 ……西川と楠見さんが伸ばさなければ……!!
 
 ■『雨と夢のあとに』
 http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/
 
 ■空席状況
 全ステージ、SS席とZ席はほとんど完売しておりますが、S席とA席はまだまだ土日でも大丈夫。
 http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/tokyo_timetable.html
 
 ■夏休みは、是非ご家族で劇場へっ!!
 ……小学生中学年くらいからなら、楽しんでご覧いただけると思います。「子供料金」の設定はありませんが、小中学生のお子さんといっしょにご来場の場合は「親子特典」として2000円相当(予定)の「トーク&フォトブック」を差し上げています。ご来場の際に、グッズ売り場でお申し出くださいませ。

◇          ◇          ◇
この後、『ずっと二人で歩いてきた』のキャスティングに関しての若干のネタバレありの茶番劇写真館。

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通し稽古を観に来た、『ずっと二人で歩いてきた』組の筒井俊作が、
通し稽古前に稽古場の外で鉢合わせ。

筒井「かじもーんっ!!(←鍛治本の呼び名) なんでそんなに肥えてるんだよぉっ!!」

鍛治本「筒井さんに合わせなきゃ、って思ってたのに、
そんなに痩せるって話、聞いてないっすよぉーっ!!」

筒井「二つの芝居の整合性を考えろぉっ!!」

鍛治本「筒井さんこそぉぉぉっ!!」

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そんな筒井ですが、通し稽古を見るときには、
しっかりタオルハンカチを手にして準備万端。
……泣きに来てんのかよっ!!
通し稽古なんだから、
厳しく観んかっ!!厳しくっ!!
↑↑↑↑↑↑
あんたにだけは最も言われたくないわっ!!(筒井談←想像)

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通し稽古終了後。

筒井「だから言ったじゃねぇかっ!!
噛んで助けてもらうなっつーのっ!!」

鍛治本「しゅんっ……」

……とふざけて書いてますが、
『雨と夢のあとに』の5年後を描く
『ずっと二人で歩いてきた』もお楽しみに……!!



まばゆいばかりのきらめきを、目の前で観たい方。最近、心が動いてないな、と思ってる方。是非、『雨と夢のあとに』へ!! [『雨と夢のあとに』2013]

 『雨と夢のあとに』、今日から劇場に入り、今週土曜日にサンシャイン劇場で初日です。
 
 最後の通し2回のレポートが遅れて申し訳ありません。
 この2回の通し稽古で、スゴいことになってしまいました。
 
 ゲストの吉田里琴(りこ)ちゃんは、かつて「天才子役」と呼ばれていたそうですが、実は僕は2002年に「テレビやマンガや小説や映画や、とにかく楽しいことはできるだけしない」と誓ってからというもの、ほぼ全くテレビドラマを見ないようになりました。
 ……あっ、なんでそんなことを誓ったのかと言うと、そういうエンターテインメントをプロデュースするのを「仕事」としているわけなので、劇作の成井豊や真柴あずきや役者達が楽しむのは仕事の役に立つからどんどんやっていただくとして、僕は、それらをどうプロデュースしているのかを探ることに集中しよう、と思ったわけです。……ていうのと、40歳までに、おそらく普通の人の何十倍もそういうことを楽しんだ、ということもあるわけですが。
 
 で、3歳からスタートしたという里琴ちゃんの芸歴も全く知らずに稽古場で初対面したのですが、中学に入ってからはお母さんの付き添い無しで一人の女優として仕事をしている、という話どおり、なんともしっかりした「居方」で稽古に臨んでくれておりました。
 
 「中学生なのに」という言い方は、自分や自分の周辺のこどもたちとの比較になってしまうので、キャリア10年の女優さんにかける言葉じゃないよな、と思いつつ、つい言ってしまいますねぇ……。クラシック音楽やバレエやフィギュアなどの芸術の世界、スポーツの世界ではこの年齢で頂点に立つことは普通にあるわけで、自分の生活の常識の範囲内でいろいろ言うのはナンセンスなんですが、実際にこういう天才を目の前にしてしまうと「中学生なのにすごいねぇ」というアホなことを考えてしまいます。
 
 僕は、通し稽古にしろ本番にしろ、メインでしゃべっている人たちをじっくり見るのはもちろんなのですが、舞台に立っている俳優が、セリフが無いところで何をしているか、どう生きているか、ということを見るのが好きです。そして、舞台に立っていないときに、出番を待っている間にどんな顔をしているのかも観察しています。
 たいていの役者は、次の自分の出番や舞台の転換に備えて台本を確認したり、自分のセリフを口の中で言ったり、共演者と打ち合わせをしたりしているのですが、里琴ちゃんは、なんと台本は手にせず、ずっと舞台上を見つめているのです。
 これには驚きました。
 彼女はこれまで、カット割りで撮影する映像の世界で仕事をしてきたので、2時間ぶっ通しでお客さんの目の前で演じ続ける、ということは初めての経験のはず。だから、不安の方が先に立って、台本のチェックとかをしたくなるはず。しかし、里琴ちゃんは絶対にそんなことはしないんです。……って、こういうことを思ってから、あっ、間違えた、この子は天才なんだった……と思い返す、ということの連続でした。
 
 僕みたいに、決まったことを決まった通りにしゃべるということはできないけど、放置しておけば何時間でもしゃべり続けられる、というのもある意味天才かもしれませんが(←役に立たないっ!!)、「表現する」ということに関しての天賦の才がある人、というのは間違いなくいるんだな、ということを目の前で見せられ続けると、もはや震えを感じるほど感動してしまいます。
 
 たとえば、前日の通し稽古で「んーーむ、それは段取りで動いてないっ?!」と思っていたところが、翌日には気持ちが入った動きになっていたり。「んーむ、ちょっとそこ、声が小さすぎるんじゃない?」と思っていたところが、翌日には全く別な表現になって強く大きくなっていたり。
 
 おそらく、努力ももちろんしているのだとは思いますが、より深い表現が、自然に自分の中から湧きだしてくるのではないかと思います。
 
 昔、僕らが小さい頃の体操女子の選手って、オリンピックでは共産圏の国が強かったのですが、子供心に、悲痛な感じというか、やらされてる感じというか、ぶっちゃけ「楽しそうじゃないなぁ」ということを肌で感じておりました。が、たとえば最近では田中理恵選手の演技なんて、もうほんとに楽しそうで、「あぁっ!!いいなぁっ!!僕も体操やろうかなぁっ!!(←よせっ!!)」と思ってしまうほどなんです。
 ティーンのアイドルや俳優さんもそうで、昔は棒読みで、いかにもかわいらしく大人受けしそうな喋り方してるなぁ、とこれまた幼心に思っていたわけですが、ももいろクローバーZの子たちを見ていると全くそういうのが無く、才能と環境に恵まれて自分がやりたいからやっている、ということがひしひしと伝わってきてしまうのです。
 そういう世代が育ってきた、ということなのだと思います。
 ※このあたり、話せば長くなるのでやめますが、Jリーグのスタートと、カズこと三浦知良選手と中田英寿選手と本田圭佑選手の海外での活躍が契機になっているように思っています。
 
 「見ている人を幸せにする力」というのが、演劇はもちろん、芸能にもスポーツにも大切なのだと思います。
 そういう力を持っている人が、人気が出るのだろうし、たくさんの人に支えられながら生きていけるのだと。
 
 キャラメルボックスには、西川浩幸と大森美紀子、という、その人がそこにいるだけで周りの人がみんな幸せになる、という不思議な人がまず二人いて、その人たちがこの劇団の中核にいます。誰もがこの二人が好きで、「しょーがねぇーなー、みっこさんは……」と思いながら、知らないうち大森さんのために何かしてしまっている、というのが、この劇団の作る渦の中心にあるのだと思っています。
 今回は、その渦に、里琴ちゃんというきらめきが飛び乗ってきて、みんなが彼女と接することでより一層きらめいていく、という渦ができあがりつつあるのを感じています。
 
 その渦は、きっと観に来てくださる方々をも巻き込んで、温かい気持ちを持っておうちに帰っていただけるのではないかと確信しています。
 
 まばゆいばかりのきらめきを、目の前で観たい方。
 夏休みのお子さんに、大切な思い出をプレゼントしたい方。
 これからこの人と家族を作っていくかもしれない、という相手がいらっしゃる方。
 最近、心が動いてないな、と思ってる方。
 
 是非、『雨と夢のあとに』にご来場ください。そして、全身で優しさの渦を受け止めてください。

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「里琴ちゃんの力はむちゃくちゃ強いぞー」という西川と、
肩もみの順番待ちをしている岡田達也、
……という茶番劇に付き合ってくれている吉田里琴ちゃん。

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今回、ある意味、お父さん役の大内よりも、
一番「近い」存在なのかもしれない、
岡内美喜子と吉田里琴ちゃん。



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