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2015年、新年のごあいさつ。 [製作総指揮としてのお知らせ。]

【製作総指揮 加藤昌史がキャラメルボックスのメールサービスの新年号に寄せた文章を転載します】

あけましておめでとうございます。

2014年、みなさんはどんな1年をお過ごしになったでしょうか。キャラメルボックスは、年間5公演8作品162ステージ。10作品236ステージ上演という無茶なことをやらざるを得なかった2011年から見ると少しは落ち着いてきたものの、年間ステージ数で言うと震災前は200ステージ前後だったことを考えるとやはりやり足りない感じがしております。

今年・2015年6月30日で、キャラメルボックスは結成30周年を迎えます。
何度も申し上げてきている通り「周年」というのは、努力の結果というよりも時間さえ経てばやってくる区切りなので、「よく続けてきたね、というご褒美をくださいよ」、と自分たちで言っているようでどうにも釈然としない感じはしていたのですが、クリスマスツアーの前説で「来年30周年を迎えます」と申し上げるたびに拍手をいただくにつけ、「ありゃ、やっぱり、もしかして僕たちも祝わなきゃいけないのかな?」とようやく実感が湧いてきたところです。

僕が初めて成井豊が作った舞台を観たのは1982年の春でした。まだ大学2年だった僕はその時、「この人の芝居を観て感動する人は100万人はいるはずだっ!!」と、なんの根拠もなく思いました。が、結成15年目の2000年に累計観客動員数が100万人を突破。が、その当時、100万人を越えたことに、僕たちの誰もが気付いておらず、その後にExcelで表を作って縦計算をしてみたらビックリ、という情けないことになったわけです。つまり、100万人、というのは夢であって努力目標では無かったのです。そして2014年を終えた時点では、約275万人。30周年で300万人だったらよかったのに、ちょっと努力が足りませんでしたっ。

2009年のリーマンショック、そして2011年の震災を経て、演劇界全体がお客さんの数の減少に本当に苦しんでいます。「演劇にお金を使う余裕がなくなってきた」という社会の状況に加えて、「人が集まるところに行きたくない」「平日の夜は早く帰りたい」という心の状況が反映されているのだと思います。

じゃあ、演劇という古代からの表現形態は淘汰されてエンターテインメントは全てネット経由の無料で楽しめるもので完結してしまうものだけになっていくのか、というと、「そうは思いたくない」というよりもそれはあり得ないだろう、と思います。それは、1800年代後半に「レコード」というものが発明された時に音楽家の間から「仕事がなくなる」と大反対されたにもかかわらず100年以上経っても音楽はなくなっていないことからもわかります。

昨年、「コンピュータやネットの進化でこれから10年で消える仕事」がネット上で話題になりました。「銀行の融資担当者・スポーツの審判・不動産ブローカー・レジ係・ホテルの受付係・時計修理工」などだそうです。すでに「家の電話」や「テレビ専用機」や「電卓」が、携帯・スマホやタブレットに置き換わってしまって家には無い、という方も増えてきているのではないでしょうか。だから演劇も、新しい時代、イコール「ネット」と仲良くなって、「利用する」というよりも形を変えたりして一緒に進化していくのだろうな、と思っています。レコードができた時、レコードがCDに置き換わっていった時、ネット配信が生まれてiPodが一気に増えた時、という音楽界の急変時期に近いことが演劇の世界にも起きている、と捉えています。

人間がここにいる限り「もっともっと心を揺り動かされたい」という思いは絶えませんし、それを叶えられるのも人間の力だけだと思います。そしてそれができるのは、鍛え上げられた肉体と心を持ったアーティストや俳優たちだけだと思います。そしてそういう特殊能力を持ったメンバーが揃い、なおかつ笑いの絶えない稀有な集団がキャラメルボックスです。

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まずは春、大阪からスタートします。いまどき、巨大なタイムマシンを舞台上に組み上げて時を飛ぼう、という劇団が他にあるでしょうか。タイムトラベルするにしても腕時計サイズの機械で事足りる、と考えるのが「今」だと思うのですが、キャラメルボックスはあえてできそこないのタイムマシン「クロノス・ジョウンター」を用意します。

今年も、「人が人を想う気持ち」を描きます。そして、人の力を信じて1ステージ1ステージを全力でやり続けていきます。是非、劇場で起きる奇跡に立ち会いにいらしてください。

今年もよろしくお願いいたします。

2015年1月1日
演劇集団キャラメルボックス 製作総指揮 加藤昌史


2015-01-01 00:00  nice!(4)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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「お年玉セール2015」で『鍵泥棒のメソッド』DVDなど先行予約受付開始しているので写真入りでご紹介っ!! [製作総指揮としてのお知らせ。]

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キャラメルボックス・サポーターズ・クラブの皆様へっ!!

劇団からの年賀状はちゃんと届いていますでしょうか?年賀状の宛名の下に書いてあった「お年玉セール」のことは覚えていますかっ?!なんと、もう始まっていますっ!!


「お年玉セール2015 キャラメルボックス30thアニバーサリースペシャル」(18日(日)24時まで)
http://www.caramelbox.com/goods/otoshidama2015/

ここにアクセスすると、名前とパスワードを入力する画面が出ますので、「名前」には「csc」、「パスワード」には「2015caramel」と入れてください。

※予約申込み画面では、サポーターズクラブの7桁の「ID番号」が必要になりますので、わからない方は劇団にお問い合わせください。

演劇集団キャラメルボックス
03-5342-0220(12:00〜18:00 日祝休み)
メール csc@caramelbox.com

★お年玉セールを利用したいがために今すぐサポーターズ・クラブに入りたい、という方はこちらっ!!
http://www.caramelbox.com/csc/join.html


★★★お年玉セールご利用特典!!★★★

買えば買っただけ、へたしたら元が取れちゃう特典付きっ!!

■DVDを2本以上お買い上げの方にもれなくっ!!
「購入者特典スペシャルクーポン」
(1)オリジナルCD 200円引き券×2
(2)トーク&フォトブック 300円引き券×3
(3)オリジナルDVD 300円引き券×2

「限定まとめ買いの方には、さらにスペシャルクーポンに加えて!!
「フルセット」→→→2015年当日券半額クーポン×5
「Newプライスセット」→→→2015年当日券半額クーポン×3


「お年玉セール2015」発売DVDはこちらっ!!

★★★新作DVD!!★★★
2014年春、劇場を爆笑と胸キュンの嵐で包んだあの『鍵泥棒のメソッド』がついにDVD化!!しかも、久々の「コメンタリー」付きっ!!その新作DVDを、劇場発売に先駆けて、今、最先行予約を新年に行いますっ!!

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『鍵泥棒のメソッド』【BLACK】畑中智行・渡邊安理・阿部丈二
……音声コメンタリー 畑中・阿部・多田




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『鍵泥棒のメソッド』【WHITE】多田直人・岡内美喜子・岡田達也
……音声コメンタリー 多田・岡田・畑中



それぞれ6500円っ!!

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「BLACKかWHITE……どっちにしたらいいんだぁ……」と迷っているあなたっ!!2本同時購入すると特典がっ!!

「特製プレート付きボールペン」

……劇中のとあるシーンで出てくる、必須なものをボールペンで再現っ!!ものすごくいらない、でもあったらいろいろ楽しめそうなしょーもない記念品ですっ!!




★★★NEWプライスDVD!!★★★
※発売からある程度経って定価を下げたものを「NEWプライスDVD」と呼んでいます。

angel_dvd2.jpg
エンジェル・イヤーズ・ストーリー』(2009年上演) 4500円
【値下げ前通販ページ】http://item.rakuten.co.jp/caramelshop/angel_dvd/



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『夏への扉』(2011年上演) 4500円
【値下げ前通販ページ】http://item.rakuten.co.jp/caramelshop/natsutobira_dvd/



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『水平線の歩き方/ヒア・カムズ・ザ・サン』(2011年上演・ハーフタイムシアター) 6000円
【値下げ前通販ページ】http://item.rakuten.co.jp/caramelshop/here_suiheisen_dvd/



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『降りそそぐ百万粒の雨さえも』(2011年上演) 4500円
【値下げ前通販ページ】http://item.rakuten.co.jp/caramelshop/furisosogu_dvd/



★★★まとめ買いセット!!★★★
(1)上記6タイトルをまとめ買い!! 32,500円→→→30,000円
……こちらにも『鍵泥棒のメソッド』特典のボールペンが付きます。

(2)「NEWプライスDVD」4タイトルをまとめ買い!! 19,500円→→→18,000円


さぁ、いかがですかっ?!
欲しいものはありましたかっ?!
あった方は、今すぐ
http://www.caramelbox.com/goods/otoshidama2015/
……へっ!!

欲しいのがあったけどサポーターズ・クラブに入ってない、という方は今すぐ
http://www.caramelbox.com/csc/join.html
……へっ!!

お待ちしていますっ!!


2015-01-10 08:57  nice!(3)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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1月15日(木)、ついに『クロノス・ジョウンターの伝説』二本立て公演の稽古が始まりました。新作『パスファインダー』は……!! [『クロノス・ジョウンターの伝説』2015]

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昨日の1月15日(木)、ついに『クロノス・ジョウンターの伝説』二本立て公演の稽古が始まりました。

昼間に『クロノス』、夕方から『パスファインダー』、というスケジュールだった稽古初日なのですが、『クロノス』はいきなりダンスシーンの振り付けからスタートっ!!いつもだと台本が配られて役の解説があったりするわけですが、今回の『クロノス』の出演者は全員劇団員であるうえに過去の『クロノス・ジョウンターの伝説』シリーズに出演したことがあるメンバーがほとんど、ということで解説なしのぶっつけ稽古っ!!うひょーっ!!「劇団」ならではとも言えますねっ!!

『クロノス・ジョウンターの伝説』公演詳細
http://www.caramelbox.com/stage/30th-1/

しかし『パスファインダー』にはゲストがお一人。昨秋、成井が作・演出を担当したDステ『駆けぬける風のように』という舞台で沖田総司を演じた、D-BOYSの陳内将くん。

■『駆けぬける風のように』公式サイト
http://www.watanabepro.co.jp/information/kaze.html

いざ、顔合わせ&読み合わせの場に行ってみたら、なんと台本がラストシーンまで完成して目の前にっ!!……聞いてないよぉーっ!!
……というのも、成井からは大晦日にシーンごとの構成表が届いておりまして、僕はそれを元に音楽制作と曲探しに取り掛かってきたわけですが、それから約2週間ちょいですしなにしろ今回は60分もののハーフタイムシアターではなく2時間ものの長編なので、まぁ、稽古初日には半分あったらいいかなぁー、と思っていたのでした。
成井さん、すごいっ。

本人によると、構成表を作るまでが大変で、その後は一気に進んでしまい、なんと1月14日の朝に書き上げてしまった、とのこと。こんなに早く書けたのは最近無いかも、と自分でもびっくりした様子でした。

そんな台本を、みんなが初見で本読み開始。

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主人公・笠岡光晴(かさおか・みつはる)は、岡田達也。達也は、『クロノス・ジョウンターの伝説』シリーズでは『ミス・ダンデライオン』でも主演をしたことがあります。今回は、この物語の本当の主役であるタイムマシン「クロノス・ジョウンター」を開発している会社の研究者で、開発者の野方耕市に頼まれて過去に跳ぶことになります。彼が選んだ過去は、23年前に亡くなった兄に会える25年前。

開発者の野方を演じるのは2005年の『クロノス』初演からずっと西川浩幸。そしてその助手「吉本」は石原善暢。そしてその会社に登場する新キャラクター倉敷」に岡内美喜子。

野方・吉本・倉敷に見守られて25年前に跳んだ笠岡は、あってはならないことなのに、着いた瞬間に少女と激突。ケガを負わせてしまいます。その少女が、入団3年目に入った若手の木村玲衣。チラシにも大きく写真が載っていたので、冬の公演の時には「なんとレイちゃんが大抜擢ヒロインっ?!」とお客さんから聞かれましたが、その通りです。名前は「リン」。

笠岡は、リンのキズの手当てをするべく、兄が住んでいるはずの部屋に向かいます。出てきたのは、25年前の兄・秋路(しゅうじ)。お待たせしました、沖田総司……じゃなくって陳内将くんの登場です。

突然自己紹介する笠岡。しかし、ここの自己紹介のしかたが、今までのタイムトラベルものの登場人物たちと違ってるところが、成井が岡田達也に「当て書き」してるなー、と思ったところでして。『駆けぬける風のように』で共演した達也と陳内くんの、息の合ったところがいきなり見られてしまいますっ。

がっ!!笠岡が東京で大学院生をやっていると思っていた兄は、なんと実はこっそり劇団に入っていて、しかも主役級の舞台俳優であることが判明!!そして……あっ……書きすぎましたかっ?!

『パスファインダー』は、過去5作品を上演してきたこのシリーズをご存知の方にとってワクワクしてしまったりキュンキュンしてしまったりするのはもちろん、今回初めてクロノスシリーズに出会ってくださる方にも十二分にハラハラドキドキを楽しんでいただける「タイムトラベル・ラブストーリー」。

なにしろ新作なのでこれ以上多くは語りませんが、『駆けぬける風のように』の現場で培われた成井・達也・陳内くん、という人間関係がくっきりみっしり反映されているのがわかって、そういう意味でもキュンキュンしてしまいました。

写真でも、陳内くんのカッコよさはわかると思うのですが、写真じゃわからないのは彼の真摯さと周りの人たちを吸い付ける強力な磁石のような魅力。僕はすでに53歳なのですが、それでもついつい陳内くんの近くにくっついていたくなってしまうくらいなんです、ほんとに。なんというのでしょう、一緒にいてワクワクする人。そういう彼の魅力が、今回の役には存分に出ているのではないかと思いますっ。

……と、ついつい陳内くんのことばかり書いてしまいましたが、ここまで名前が出てきていない三浦剛と渡邊安理の役については……そーなんです、書きづらいんですっ。もうちょっと稽古が進んでから、どうするか考えますっ!!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そんな『クロノス』と『パスファインダー』。
なんと、大阪公演も東京公演も、土日を中心に売り切れ寸前のステージが出てきてしまっていますっ!!
なにしろ、過去最大の人気作でもありますから、期待度がむちゃくちゃ高いのだと思われますっ!!

■大阪公演空席状況
http://www.caramelbox.com/stage/30th-1/ticket-osaka.html
■東京公演空席状況
http://www.caramelbox.com/stage/30th-1/ticket-tokyo.html

さぁ、これをここまで読んでくださって、ちょっとでも興味を持ってくださったあなたっ!!予定を立てづらい年度末の時期だとは思いますが、できることなら平日に、なんとか都合を付けてくださいませっ!!

演劇集団キャラメルボックス結成30周年記念公演第一弾。
30年やってきたからこそできる、圧巻の舞台をお届けいたしますっ!!

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2015-01-16 15:09  nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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阪神・淡路大震災を引き起こした1995年の兵庫県南部地震から20年の日に。 [阪神・淡路大震災]

 阪神・淡路大震災を引き起こした1995年の兵庫県南部地震から20年が経ちました。
 
 今までに何度も書いてきていますが、1995年1月17日当日の朝、僕たちは盛岡にいました。前年11月に神戸で初日を迎えてお正月を挟んで1月まで続く『ブリザード・ミュージック』のツアーで仕込みをしていたのです。その日、当時の僕には珍しく早起きしてテレビをつけていたら、突如画面が変わってまだ真っ暗な神戸の街の模様を映し出し始めたのを覚えています。
 
 キャラメルボックスが1990年に初めてやった「地方公演」が神戸で、緊張する僕たちを熱烈に歓迎してくださったことに感動して通い始め、ちょうど神戸に常連さんが増えていた頃のことでした。しかし、その震災で何人ものサポーターを失い、また、大切な人やものを失ったサポーターも多く、僕たちはその後に神戸で上演する演目は心の底から力が湧き出すような作品をやることを心掛けて上演し続けました。
 
 それから20年、毎年何度も新神戸オリエンタル劇場で上演し続けてきたわけですが、神戸の街の見た目の物理的な復興は物凄い勢いで進んだものの、あの地震を経験した方々の心の緊張は今でも取れてはいない、というのが僕の実感です。
 
 一方で、あの時にまだ若かった人たちがビジネスの世界の中心に入っていくようになり、小さかった子供たちが大人になり、新しい神戸を作ろうとしている姿も見えるようになってきました。2010年に始まった「神戸マラソン」が、その最大の成果なのではないか、と思っています。最も地震の被害が大きかった地域がコースに選ばれていて、そこを世界中から集まった2万人の人たちが走り抜ける、という姿は、まさに「復興」そのものなのではないか、と感じました。
 http://www.kobe-marathon.net/subject/index.html
 
 「元に戻す」だけではなく、震災の体験を持ち、伝え、それを分かち合い、しかし元気に楽しく未来に繋げようという前向きな力を、この大会の運営全体からひしひしと感じます。
 
 2011年の東日本大震災からの復興は、物も心も、まだまだ復興には程遠い状況です。しかし、20年経った神戸ではこれだけ力強い復興が行われているという姿を見せてもらっていると、「よしっ、少なくとも20年まで、頑張ろう」という気持ちになることができます。10年ではできなかったことも、20年経てばできるのですね。神戸の皆さんから、そういう希望をいただいた気がします。
 
 東北のみなさんも、可能になったら是非、一度神戸に行ってみてください。できたら、神戸マラソンが行われているその日に。ビルが倒れ、高速道路の橋脚が落ち、火の海になっていた街に、今、笑顔が溢れているその姿を全身で感じていただきたいと思います。
 
 これからも、神戸のことは決して忘れませんし、見詰め続けて行きます。地震以来しばらく劇場から遠ざかっていた方も多いかと思いますが、僕らはあれからもずっと年に何度か新神戸オリエンタル劇場に通っていますから、是非またお立ち寄りください。見たような顔のメンバーと、ピンクのブタのみき丸が、あなたをお迎えいたしますからっ!!


2015-01-17 08:52  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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キャラメルボックス結成30周年記念公演第2弾は、5月に『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』。 [『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』2015]

キャラメルボックス結成30周年記念公演第2弾の情報が、昨日正午に発表されました。

スクリーンショット 2015-01-30 9.00.36.png
上演するのは、1985年に結成して小劇場で活動していたキャラメルボックスが、1992年、小劇場演劇のメッカとも言われていた新宿・紀伊国屋ホールに初めて進出した時の作品、『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』。

結成15周年記念の2000年に再演し、2007年にも上演した初期の代表作で、僕たちにとってはとても大切に思っている作品の一つです。

■『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』公演詳細
http://www.caramelbox.com/stage/30th-2/

作品のタイトル『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』は、デビッド・ランツというアメリカのピアニストのピアノソロ楽曲「Courage of the Wind」からお借りいたしました。直訳では「風の勇気」、意訳すると「勇敢な風」といったところでしょうか。
※英和辞書によると、「bravery=勇気」は「勇ましい」というニュアンスで「行動」を強調、「courage=勇気」は精神を強調し「危険・苦難・不幸にあっても恐れず不安を抑えることのできる勇気」という感じで使う模様です。

主人公・ほしみは、女子大生。両親と祖母、そして妹と弟とともに出かけたキャンプに向かう途中で父が運転するワゴン車が交通事故に遭うところから物語は始まります。病院に運ばれて目を覚ますと、周りには元気な家族。しかし、家族の姿は看護師さんたちには見えていないことがわかります。そこに、見舞いに来る叔父の鉄平、そしてその妻・あやめ。
鉄平のあやしげな行動が発端で、仲良し家族と思われていたみんなの様々な秘密がほどけていきます。
胸を痛める、ほしみ。そのほしみを見つめる、家族、鉄平たち、看護師たち。しかし物語は意外な展開に。
------------旗揚げ公演から5年は走り回る芝居ばかりをしていたキャラメルボックスが、初めて取り組んだ人間ドラマと言える『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』。家族みんなにとっての太陽のような「ほしみ」。一人になっても家族みんなのことを想い続ける「ほしみ」。

14人の登場人物たちの中に、きっとあなたにそっくりな人がいるはずです。

■出演■
原田樹里
畑中智行
渡邊安理
多田直人

真柴あずき
大森美紀子

筒井俊作
林貴子
森めぐみ
小林春世
木村玲衣
関根翔太

福本伸一(ラッパ屋)
西牟田恵

◇        ◇        ◇

今回は、30周年にふさわしいゲストを2人、お呼びしました。

ほしみのお父さん役に、鈴木聡さん率いる「ラッパ屋」( http://rappaya.jp )から福本伸一さん。
http://rappaya.jp/member/14.html
福本さんは、実はキャラメルボックス結成前に成井豊・大森美紀子・加藤昌史・真柴あずきが所属していた早稲田大学の「劇団てあとろ50'」のメンバー。成井と大森が同期で、福本さんがその一つ下、加藤がさらに一つ下、真柴がそのまた下、という先輩後輩関係で、成井が脚本・演出を担当していた時代は福本さんが主人公で大森がヒロイン,という芝居づくりをしていたくらいの長いおつきあい。キャラメルボックスの初期にも、客演してもらっていました。
その福本さんに、結成30周年ということで出演をお願いして、久々の「大森・福本・真柴」の共演が実現することになりました。‥‥‥すみません、かなり、内輪的な同窓会的キャスティングのように見えますが……事実です‥‥‥(←こらっ!!)。いやいや、福本さんのことをご存知の方は、ただそれだけじゃなくて彼の実力はご存知のはず。押しも押されもせぬラッパ屋の看板俳優ですし、映像でも活躍していらっしゃいますからね。

そして、ほしみのお母さん役に、西牟田恵さん!!
http://www.y-motors.net/actor/nishimuta.html
キャラメルボックスには『容疑者Xの献身』で「靖子」役で出演していただいたご縁です。
そもそも西牟田さんは、 1990年にデビューして以来劇団には所属していらっしゃらず、そのかわりに第三舞台、NODA・MAP、加藤健一事務所、劇団☆新感線、ナイロン100℃、‥‥‥と、出ていない人気劇団はないんじゃないか、というほど有名演出家たちからの信頼が厚く引く手あまたな、実力と人気を兼ね備えた魅力的な女優さんなのです。
で、正直なところ、『容疑者Xの献身』の靖子役にはあまりにもピッタリだと思いつつ、出演のオファーする時も「ウチじゃ、出てもらえないんじゃないかなぁ‥‥‥」と、お願いするのをためらったくらいでした。
が、実際にお目にかかってみたらフットワークが軽くてきっぷが良くて元気で明るい素敵な女性。関わったみんなを虜にしてしまうような方でした。

◇        ◇        ◇

そんなゲストのお二人を迎え撃つ(?)、『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』の主人公・ほしみは、劇団史上最も元気で明るい「太陽女優」こと、原田樹里(はらだ・きり)。

‥‥‥あっ、もし、原田本人がここまで読んでたら、次の「◇」のところまで飛ばして読んでね。僕とお客さんの秘密だからっ!!

彼女の周りには、いつも笑いが溢れていると言っても過言ではありません。
2009年に入団してから着々と様々な役を演じてキャリアを積み重ね、2013年の『ずっと二人で歩いてきた』で初主演。実は、着々と「ほしみへの階段」を成井豊に上がって来させられていたのです。

過去の『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』では、1992年の初演で町田久実子(退団)、2000年の再演で小川江利子(退団)が演じ、いずれも「ほしみ」を演じた後に退団してしまっていて、これは僕の勝手な分析ですが、この役は「キャラメルボックスの女優として演じうる最も難しい主役」で、演じ終えると「やりきった感」がものすごくてやめちゃったんじゃないかなぁ、と思っておりまして(←考えすぎな気もしますが)。そんなこともあってか、2007年に満を持して再再演するときは、劇団員ではなくて成井と真柴がテレビドラマの現場で出会った高部あいさんをゲストでお呼びしたのではないか、と推測しております。

が、今回。原田と5年間付き合ってきて、彼女の突き抜けるような明るさを裏付けている彼女の強さは底知れない、ということがわかってきました。強がりじゃない、背負い込まない強さ。観に来てくださったお客さまを全員元気にしてお帰ししたい、という思いの強さ。なんでこんなに素敵な女優がこの世に現れてしまったんだろう、と思っていた時に、劇場で原田のご両親とお目にかかって、お二人の強い意志が込められた瞳を見てわかりました。このお二人のお子さんだったら、こうなっちゃうわ、と。
‥‥‥あ、すみません、いきなり褒めすぎましたかね。

結成30周年の今年は、「これまでのことはこれまでのことで大切に、しかしきっちりと【これから】をみなさんにお見せしていこう」というのが、僕の中のテーマです。「『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』を原田でやる」ということが、「キャラメルボックスのこれから」の一つの提示なのです。

◇        ◇        ◇

そしてもう一つ。今回のキャスティングについて一つだけ僕から成井にお願いしたことがあり、それが叶いました。
それは、「ほしみのおばあちゃんの役を、1992年の初演と同じ真柴あずきで」ということでした。その後に演じた岡田さつきも素敵だったのですが、今回は30周年記念。是非とも、紀伊国屋ホールのラストシーンでのあのおばあちゃんのあのセリフを聞いてみたい、と思ってしまったのです。これがもう、なによりも楽しみで楽しみでたまりません。

あと、逆に成井から言われているのは「ダンスシーンを復活させようと思う」ということ。
実は、92年・00年のときは、「なんでここで踊るっ?!」というところでダンスシーンがありお客さんからも「???」と思われていたりいたしました。そこで、07年ではカットになっていたのです。ところが、今回はやる、とのこと。そうなんです、実は僕自身も、ダンスシーンは唐突だなぁ、と思っていたのでカットには賛成だったのですが、いざ上演してみたら寂しく感じてしまっていたのでした‥‥‥。あーよかったっ。果たして、川崎悦子先生はいかなる振り付けをしてくださるのか、楽しみで仕方ありませんっ!!

そして、「美術」のクレジットには「キヤマ晃二」。『クロノス』同様、2006年2月18日に亡くなった( http://caramelbox-kato.blog.so-net.ne.jp/2006-03-01 )、舞台美術家のキヤマ晃二さんがプランを創ってくださった2000年上演時のプランを、秋山光洋さんがブラッシュアップして再現してくださる予定です。
体はなくなっても、キヤマさんの心がサンシャイン劇場の舞台に帰ってくる、そんな気持ちです。まさに、『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』の世界観そのままなのかもしれません。


◇        ◇        ◇

そんなわけで、1992年当時のキャラメルボックスのことを大切にしながら、未来に向けての希望を乗せてお届けする新生『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』。ぜひ、お楽しみにっ!!

■『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』公演詳細
http://www.caramelbox.com/stage/30th-2/


2015-01-30 09:32  nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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