
今日の昼間、テレビ朝日で『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』の製作発表が行われましたっ!!
過去に何度もやってきた製作発表ですが、今までで最もたくさんの記者さんが集まってくださったのではないでしょうか?!
それだけ黒川智花ちゃんが今注目される女優さんなのだ、ということがよくわかったのですが、演劇関係の記者さんもたくさんいらっしゃってくださっていて、これまた嬉しかったです。
開始前の楽屋には、2006年のテレビ版『雨と夢のあとに』(テレビ朝日)のスタッフが次々と駆けつけて、成井・真柴・西川、そして智花ちゃんと談笑していらっしゃいました。
『雨と夢のあとに』『てるてるあした』の2本は、ほぼ同じスタッフ、かなり重なった出演者で創られたので、内部で「雨夢劇団」と呼ばれるほどみんなが良い雰囲気でやっていらっしゃったとのこと。
もちろん、そこに福田麻由子ちゃんや高部あいちゃんも入っているわけですけれども。
そんなわけで、始まる前から盛り上がる楽屋。そして始まる製作発表。
司会は、テレビ朝日の入社3年目、矢島悠子アナウンサー。
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/women/yajima/body1.html
とっても元気な矢島アナとも、なんたって小学校から大学までずーっと放送部だった僕としてはいろいろとお話ししてしまいました。業界では珍しい中央大学出身だそうで、多摩地区のローカル話題で盛り上がりました。

で、矢島アナに紹介されてみんなが登場、そして最初に「製作総指揮挨拶」。
まぁ、僕がしゃべりすぎてもなんだよな、と思いつつしゃべりすぎて後悔した後、成井・真柴・西川・智花ちゃんが、ご挨拶。そして、質疑応答。最初は手が上がらなかったので、矢島アナからみんなにかなり突っ込んだ良い質問。
一通りの質問が終ったところで、次々と記者さんたちから手が上がりました。
中でも、ザテレビジョンの方が、「『サンタクロースが歌ってくれた』からずーっと観てるんですよーっ!」とご挨拶してくださいました。びっくりっ!!

そんなこんなで、写真の撮影があったり個別取材があったりして、午前から始まっていた取材な1日は18時過ぎに終了。
西川と智花ちゃんは、全く疲れも見せずに稽古場に戻りました。
というわけで、明日のテレビ朝日系の情報番組やスポーツ新聞などにご注目くださいませっ!!
名前は「美術会議」なんですが、実質「スタッフ会議」ですね、これは。
もちろん美術プランナーを中心に、どんな美術にしていくのか、という話をするわけですが、美術がそうなると照明はこうなるからこうしてほしい、とか、そこにそうされちゃうとスピーカーを置く場所がこうだよなぁ、とか、その色のセットになるんだったら衣裳はこうかなぁ、とか、そういうセットになるんだったらあの小道具はこうなるよねぇ、とか、こういうセットになると役者の登場退場は困っちゃうなぁ、と演出家、とか、いや、もう、どかーんと最後に雪降らせましょうっ!!、と製作総指揮、とか、それをやったら予算がアウトでしょう、とプロデューサー、とか、まぁ、とにかく、美術がなにしろ演劇作りの中心であることは間違いないのですな。

で、美術会議開始5分前の株式会社ネビュラプロジェクト会議室。
……なんでおにぎり……?!
理由はよくわかりませんが、熱いうちに握っちゃったので冷ましてる、とかなんとか言ってる、衣裳部チーフの前田と小道具部チーフの岡内。
……なんか二人とも、美しくね?(←若い人の口調で)
今回の美術は、『トリツカレ男』以来の松井るみさん。
もう、数々の賞を取っていらっしゃり、成井さんが最近読んだ北村薫さんの本にも「すんごい舞台美術家」って載ってたという方なのですが、きさくでストレートで境目がないさっぱりしたとてつもなく魅力的な方。
演出家がやりたいことを、どんどん引きずり出して、それを形にして、しかし美しくしていこう、という気合いが物凄いのです。

今日は、前回の美術会議で成井からいろんな説明があった結果を模型を作ってきてくださって、その模型を元にいろんな話し合いをしました。
キャラメルボックスの美術を支えてきてくださったキヤマ晃二さんが亡くなってから、いろんな美術家さんとお付き合いしてきていますが、みんな人それぞれで、とっても刺激的です。キヤマさんに「ほら、てめーら、もっと苦労しやがれ」と言われているようで、とっても楽しくなってきました。
『嵐になるまで待って』はキヤマさんの美術に秋山さんが手を加えて。
こうやって、人間というか、人間が創った文化って、転がる石のように進化していくのですね。
ども。
めっきりブログ更新が滞っている加藤でございます。
何をしてるのかって?!
キャラメルボックスのみんなは(←他人行儀な)、当然毎日『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』の稽古なわけですが、僕は当然、選曲な日々でございます。もう、時間さえあれば自宅にこもってCDの聴きまくりです。

もう、ほんとに、「マイナーメロディー」の曲というのが、世の中に本当に少なくて、でも、キャラメルボックスの芝居には必須なのですな……。んーーーーーむ、なんでみんなハッピーな曲ばっかりなんだ……。
メジャーコードじゃなくて、マイナーコードでも、人を癒すことはできると思うのですよね。それは、石田ショーキチさんの楽曲達を聴けばわかることなのですが……。マイナーなのに元気が出る。カッチョイイ。あ、もちろん、石田さんのメジャーメロもカッチョイイですけど。
おーっと、なんで石田さんの話になってるかというと。
僕は、1日に何十枚というCDを聴くわけですが、いっぱい聴きすぎてわけがわからなくなっちゃった時は、必ずと言っていいほど、石田さんに戻るのです。『さよならノーチラス号』や『ミラージュ』や。あ、Scudelia Electroですけどね、これらは。
で、石田さんのライブもカッチョイイわけですが、石田さんのサイトを拝見すると、ライブのお知らせが!!
11/9に名古屋で初日を開けて、11/11京都、11/12大阪、11/16静岡、11/25横浜……えーーっ!!ウチのツアーにまるかぶりぃぃぃぃっ!!そのうえ東京無しっ?!いやがらせかっ?!
石田さんの日記を読んでみると、今回のツアーのテーマは「原点回帰」。

で、すんごい気になったので、なんとあつかましいことに直接石田さんにメールを送って「どこまで回帰しちゃうんですか?!」と聞いてみたところなんとちゃんとお返事をいただき、「Scudelia Electro初期あたりの音にねっ!!」とのことっ!!しかも、SPIRAL LIFE時代の曲まで含んでいるのだそうです!!
わーーーーーーんっ!!行きたいよーーーーーっ!!
でも、100パーセント行かれないので、皆さん、行って、感想をここかあなたのブログかSNSに書いて、僕に自慢してください……。
土日で、札幌に行ってきました。
目的は、二つ。『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』札幌公演の、最終下見と、キューブガーデンでの『きみがいた時間 ぼくのいく時間』ビデオライブ。
一日目は、道新ホール下見。
改装された後の道新ホールには、舞台監督の村岡さんも行ったことがない、ということで搬入経路や劇場ロビー、客席のPA席の置き方や、楽屋設備などなどなどなど、こまかーーーいところをきっちり調べてきてしまいました。
なんたってこの道新ホールは、札幌名物「時計台」のはす向かい。
つまり、中心地も中心地。
東京で言ったら、皇居の向かいのパレスホテルみたいなもんですよ(←それを言うなら竹橋の毎日新聞?!)。
いやほんとにもう、「時計台のはす向かい」と言えば誰だってたどりつける、好立地のホールです。全国のみなさま、3日と4日の3ステージは空いてますので是非どうぞっ!!
で、道新ホール。
キャパ700人、ということで、ほぼシアターアプルと同じ規模のホール。
なのですが、いかんせん、北海道新聞のビルの一番上にあるものですから、大道具の搬入経路が大変で。普段ひょいひょいと大きなホールに入れているような感じでは入れることができないのですな。
入れますけど。
東京で言ったらシアターアプルというよりも紀伊國屋ホール、福岡で言ったらももちパレス、大阪で言ったら芸術ホール、という感じですね。
客席も綺麗になっていて、座りごこち満点弱、って感じでした。
下見が終わった後は、食事。
まずはススキノへ。
「かに本家」というかに料理専門店の店頭に、なんと池があって、そこになんと無防備にカニどもが泳いでいるではないですかっ!!
耐えられん……。
狩猟ぢゃ……。
毛ガニかタラバか、迷っているうちに、ウチの社員に止められてカニ捕りは断念しました。(←あたりまえだっ!!)
……しかし、こんな、ふつーーにカニを泳がせておいて、悪い人がダッシュで奪取していったりしないんですかねー……。
で、本当のお食事は、ジンギスカン。
今回は、「生ラムジンギスカン」のお店に行って参りました。
ビデオライブのゲスト・渡邊安理は、前回の札幌公演後に入団してきたので、札幌経験は小学生以来なのだそうです。
で、安理に何を食べさせてあげるかをいろいろと考えて、まずはジンギスカンだろう、と。
そんなわけで、美味しかったです!!
……あ、いや、ほんと、下見ですから。
仕事ですから。
グルメツアーじゃないですから。
ほんとですってっ!!

10月11日にオープンしたばかりの、札幌・ファクトリー横の、ライブハウス・キューブガーデン。
そこに、僕らのビデオライブが招待されてしまったのでした。
収容人数は、200人くらい。
東京で言ったら、芸術劇場小ホール1か、シアターモリエールか、くらいな。
で、5年もやってないというのに、ご予約はいっぱい。200人も、どこからどうやって来てくださるのでしょうか?!……とドキドキしながら開演を待ちました。
13:30の開場と同時に、指定席だというのに長い列ができていて、たっくさんのお客さんが入ってきてくださいました。
僕は一応出演者なのでおとなしくしていたのですが、我慢しきれずロビーの様子を見に出て行ってしまいました。
Caramellandの北海道コミュの皆さんや、昔からキャラメルボックスを応援してくださってきている札幌の方々が続々とご来場くださって、いやーー、ほんとに嬉しい限り。

入り口は、こんな感じ。
超お洒落な建物の2階が入り口で、このビデオライブ専用のポスター(手作りですが)が貼られております(←正確に言えば、ウチのデスクのカネダが貼りました)。
日曜日の昼、しかも、これがおそら札幌の秋最後の晴天&ぽかぽかデイだろう、という今日。
僕らが来たから晴れたのよ、と、適当なことを言いたくなるほどのいいお天気だったのです。
で、しかもキューブガーデンはできたばっかりな薫りを漂わせていて、しかもスタッフはみんなキビキビしていて、とてつもなくいい感じのホールなのでしたっ!!
タイムテーブルが貼り出してありまして、しかしこの大きさではご来場の皆さんの一部しか気づいていなかったと思うのですけど。
上映10分前に僕と安理が出て行って、14:00上映開始。
で、本番ではあった休憩はなくまるごと2時間25分の映像を流し続けて、終わったらすぐにトーク!!
……すんげぃハードスケジュールぢゃねぃですかいっ?!観る側にとって。
でも、大丈夫。
『きみがいた時間 ぼくのいく時間』は、そんな不安を払拭させるだけの映像作品だったのです!!
続くっ!!(←次の行でね)

で、予定通り10分前からトークスタート。
喋っていると撮れないので、金田に「撮っといてね」って頼んだら、こんなちっちゃい写真だけでした……。
で、安理は実は「わたし、札幌来るの初めてですから、あんただれ、って感じじゃないんですかね?」と不安がっていたのです。
が、前トークで出たらすぐに大きな拍手をいただいて。
ほっとひと安心で見どころとか今日これから食べたいものとかのお話しをして、適当すぎる注意事項をお話しして、ついに『きみがいた時間 ぼくのいく時間』の映像を上映開始っ!!
……さすがNHK……!! お見事な映像っ!!(←もう見てるんでしょっ?!)
前トークを終えて楽屋に戻ってきた渡邊安理。
「男性とのトークだからと思って明るい色の服を持ってきてみましたっ!!」
と。「男性、って、オレじゃんっ!!」と言ったら、「男性ですからっ!!」と、元気なお答え。
……んーーむ。男性かぁ……久しくそう呼ばれてないなぁ……。
おいといて。
僕らは、楽屋でも見られたのですが、時々客席に行ったり、2階席に行ったりして映像を見ていました。
NHKの映像も綺麗なのですけど、やはりキューブガーデンのプロジェクターもかなりいいヤツなんですな。
大画面で、巨大な上川隆也や巨大な西川浩幸のアップを見せつけられると、これはもうキャラメル好きにはたまったもんじゃありません。
後半戦30分は、僕は2階席の一番後ろで見ていたのですけど、いやぁ、ボロ泣きでした。
上川、こんな表情してたのかぁ、とか、西川、ここまでやってたのかぁ、とか、坂口、あんた、すごいよ、とか、完全にあの頃に戻ってただひたすら秋沢里志に感情移入しておりました。
で、後トーク。
さんざん『きみがいた時間 ぼくのいく時間』のお話しをした後、「さぁ、ここで問題です。僕たちは、この後東京に帰るわけですが、すんごく久しぶりに札幌に来て、昨日はジンギスカンを食べて、次にいつ札幌に来られるかわからないという渡邊安理に、最後に一つ何かを食べさせるとしたら何がいいでしょう?! 一番、ラーメン。二番、スープカレー。三番、お寿司。さぁ、どれっ?!」と、お客さんに挙手していただきました。
なんと、その結果、スープカレーとお寿司が接戦っ!!
……お寿司と接戦しちゃうスープカレーを札幌名物にしてしまった大泉洋大先生に拍手っ!!

で、結果的にはお寿司が勝ったので、TEAM NACSリーダー・森崎さんオススメの、時計台の横の「花まる」に行ったわけでした。
ここがどんなに美味しかったかは、後日、「食べログ」にアップいたしますのでおたのしみにっ!!(「食べログ」は、このブログの左側に「tabelog」という小窓がありますのでそこをクリックしてみてください)
いやはや、なんというコストパフォーマンス。
つまり、安くて旨い、ってことですわな。
東京都心だったら1万円くらいは軽く取られるであろう感じの盛り合わせが3000円台。
たまったもんじゃありませんな。

で、終演後。
オフィスキューの社長こと、ミスターこと、鈴井貴之さんがいらっしゃったので、無理矢理記念撮影。
社長ズとして、いずれデビューしようかと思うのですが(←思うなっ!!)、鈴井さんは映画で忙しいし、僕は音楽で忙しいので(←現実として想像するなっ!!)、あ、そうだ、音楽映画をいっしょに作ればいいのかっ!!(←今思いつくなっ!!)
年齢的には僕が一つ上なのですけど、まぁ、似たようなもん。
だじゃれとおやばかでは、きっと負けないと思うので、いつかまたっ!!
……この人、とっても好き。
できましたっ!!
8月にみっこさんとプロモーションに行ったときと、今回ビデオライブで行ったときに行った札幌の美味しいお店のリスト(「食べログ」内)っ!!
さぁ、これを見てたまらなくなっちゃった方は、飛行機に飛び乗って11/3・4の二日間(1・2は前売完売!!)、『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』を見がてら、びゅーーーんと北海道へっ!!
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【スープカレー】イエロー
【味付けジンギスカン】まつじん 札幌南1条店
【生ラムジンギスカン】山小屋
【海の幸】ろばた大助(おおすけ) 本店
【ラーメン】五丈原(ごじょうげん) 本店
【ラーメン】麺屋 彩未(さいみ)
【寿司】花まる 時計台店
【ワインバー】WINE厨房 月光
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……なんか、大切なお店が抜けているような気がするけどなぁ……。
昨日、緊張の第一回通し稽古が行われました。
成井豊が自分で書き下ろした小説を真柴あずきが脚本にして、それを二人で練り直し、そのうえで出演者の意見も採り入れて出来上がった最終稿。変更に次ぐ変更があったらしく、みんなセリフがあっちゃこっちゃ行ってしまったりして大変そうでした。
スタッフがほとんど揃って、なおかつ製作部もたくさん見に来ている中、ゲストの黒川智花ちゃんはいろんな役者と最終打ち合わせに忙しそう。
そして、圧倒的なセリフ量の西川はぶつぶつぶつぶつ一人でセリフを返しています。
あとはあんまり言えませんが、グループごとにいろんな打ち合わせ。
なにしろまだ完全に最初から最後まで通してやったことはないわけですから、そりゃもう、不安でいっぱいだと思います。
かくいう自分も、現場の選曲と音響操作を演出補の有坂に任せて選曲と曲作りをやり続けてきていて、実際に動く芝居を見るのは今公演初めて。
再演や原作モノならいざ知らず、成井&真柴書き下ろし完全新作の初通しほど緊張するものは無いのです。だって、どういう芝居になるのか、やっている本人達が一番わかっていないのですから。
でも、僕にはわかってます。
これは、物凄く泣けて温かい気持ちになれる素敵なお芝居になる、と。
原作を読んで、台本を読んで、そういうふうになるように、音楽を用意してきているのですから。
今回の前説は……初日まで極秘。
そして、成井の合図で通し稽古は始まり……そして終わりました。

……西川、12月25日までもつのかっ?!『嵐になるまで待って』でも相当しゃべっていましたが、しかし、それ以上。こんなにしゃべってる西川を見るのは久しぶり。
そして智花ちゃん。
グラビアやテレビで可愛い子、というのはいっぱいいますが、この子は本当にかわいい。
舞台というのは、編集が効きませんし、アップも効きません。つまり、その人の存在、その人という人格、その人が今まで育ってきた過程、経験、そういうものが生のまま、まるのまま、そこにさらけ出されてしまう、いや、さらけ出さないとお客さんに信じてもらえない、という恐ろしいものなのです。
だから、ウソをついてる人はすぐにわかりますし、仮面をかぶろうとしてもすぐにわかってしまいます。
が、智花ちゃんは、もちろんせりふに関してはまだ手探りの部分もありますが、なんたってとびっきりの笑顔とくるくる変わる表情が、本当に素晴らしい。その「笑顔」や「表情」が、顔だけではなくて、全身から溢れているところがこれまたすごい。
ウチの女優陣も、笑顔美人がたくさんいますが、全くひけをとらないというか、全く別次元の溢れ出る可愛らしさがあります。これには、本当に驚きました。
初舞台、ですが、舞台が初なだけで演技の経験は山のように積んできている智花ちゃん。あとは、いかに感情や言葉を増幅してホールサイズにするか、ということを身体で調整していけばいいだけのこと。
こんな、キラキラ輝いてる人は、そうそう見られません。本当に、お楽しみに!!
そしてキャラメルボックスのクリスマス公演ならではのたっくさんの登場人物たち。
冬の男・菅野は、超カッコイイ役ですしっ!!
クリスマスと言えばこの人の大森美紀子は、飛び道具ですしっ!!
大内は、もしかすると最高にはまり役かも。
そして、目立ったのは筒井。『僕の大好きなペリクリーズ』で良い意味での脇役を徹底的にやった成果が、明らかに出ていると思います。
おーっと、一人一人語っているといろいろわかっちゃうかもしれないのでこのへんで。
まぁ、芝居のできとしては、ここ数公演にないくらいぼろぼろでしたが、それは修正すればいいだけのこと。なんでぼろぼろかと言うと、それは初日にご覧いただければわかると思いますが、プロが集まってもぼろぼろになるくらいに大変な芝居だからなのですっ!!
でも、僕は5回くらい泣いてしまいました。
涙腺が弱い方は、是非タオルをご持参ください。
あ、でも、「泣ける」ってよりも、楽しい、って方が勝ちます。最高のハッピーエンド。
是非、家族の誰かといっしょに観に来ていただきたい、そんなお芝居です。
今、レコーディングから帰ってきました。
今回も、オリジナルや書き下ろしがいっぱいあるんですが、なぜかブログにそれが載りませんな。
なんででしょ。
……クリスマスって、やっぱりサプライズが命かな、と。
なので、今回の曲をどなたとどなたにやっていただく、というのは、初日まで極秘にしておこうと思っています。
一つだけ言えることは、「キャラメルボックス・サントラ的」にサプライズだらけだ、ってことです……!!
今年一年、キャラメルボックスを応援してくださった皆様への、僕からのクリスマスプレゼント……になればいいなぁ、と思ってがんばっています!!
昨晩(10月24日深夜)、てっぺんをまわる頃(←てっぺん、っていうのは音楽業界用語で24時のこと)、僕は都内某スタジオにおりました。
あと15分で24時、というところでちょうど一段落な感じになり、その時、清水一雄さんが「あ、そうそう、おめでとうございます」と黒い袋をくださいました。
あっ。誕生日。
いただいたプレゼントは、VOXアンプの組み立てキット。うへーっ!!マニア心そそるぅぅぅっ!!

そんなわけで、47歳になっちまいました。
自分がそんな歳まで生きていることなど想像だにしていなかった20代前半。もうすぐ自分の命は途切れるだろうと思うほどに地獄を見続けた20代後半。ただただ忙しかった30代前半。結婚して嬉しくて仕事しすぎた30代後半。そして、「世の中」と「ウチ」が関係あるんだ、ということに気づいてきた40代。
なにしろ今年の1月に「糖尿病&高脂血症」と診断されたために復讐を誓って、食事制限と1日30分の高速歩行をし続けて3ヶ月で15kg落して、医者に「メタボ状態は脱しました」という宣言をもらってからも、体重はキープ、運動も食事制限も緩めずに28インチのジーンズで頑張る今日この頃。
ほぼ高校時代の体型に戻り、なんだか、「生き直している」という感じがしています。
去年まで白髪が増えて大変で、公演初日が近づくと染めてみたりするほどだったのですが、痩せてから半年以上経ちましたが意外なことに白髪が80%減。これにはびっくりです。
なんだか、自分の身体がリセットされた感じ。
もちろんいろいろ無茶をし続けることが命の職業ですのでし続けますが、「今までの感じ」じゃない加藤昌史を、これからはお見せしていければな、と思っています。
ま、中身は当然、どうせ、変わりませんけど。
ハッピーバースディメール、たくさんたくさんありがとうございましたっ!!
明日は、最後の通し稽古ですっ!!
最後の通し稽古が終わりました。
22日に一回目の通しがあり、24日に二回目、26日に三回目。
二回目の通しでは衣裳を付けて着替えの段取りを確認しながらの通し。そして昨日は衣裳無しでの最終通し、というわけでした。

通しが終わった後、僕はレコーディングスタジオへ。
おなじみの竹中三佳さんが12年ぶりに復活させたユニット「mikaiga」の最後の録音日でした。そうなんです、今公演でも竹中さんの歌声が芝居を彩ります。お楽しみに!!
さて、通し稽古のお話しです。
まずは、キャラメルボックス公式ホームページに書いてある「ストーリー」をどうぞ。
【『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』ストーリー】
テレビの脚本家・根室典彦は40歳を過ぎて、いまだ独身。実は大学を卒業してすぐに結婚したのだが、わずか6年で離婚。現在、妻と娘は札幌に住んでいる。クリスマスを間近に控えたある日、突然、娘のいぶきが訪ねてくる。別れた時、5歳だった娘は、19歳になっていた。いぶきは原稿用紙の束を差し出して言う。「私、小説家になりたいの。出版社の人、紹介して!」。人生最大のクリスマス・プレゼント、それは作家志望の家出娘だった……。
……てことなのですけど。
これはもう、芝居が始まって数分の間だけのこと。
この後が2時間近くあるわけですが、それが、主人公・根室の、12月24日から25日までの約一日間の出来事。そして、銃が出てくるわけでもアクションシーンがあるわけでもなく、時間も跳ばず、場所もそんなに飛ばず、進んで行く物語です。
僕は最初に成井豊がこの夏書き上げた原作の小説を読んでいたのですが、正直な感想は「これ、芝居になるの?芝居にはなってもキャラメルボックスの芝居になるわけ?」という感じでした。
が、しかし、第一稿は真柴あずき。最近は公演タイトルに付けませんが、かつては「アコースティックシアター」という公演形態がありました。『四月になれば彼女は』『アローン・アゲイン』『あなたが地球にいた頃』というあたりの作品群です。
その後、キャラメルボックスの本公演で成井豊が書いてもアコースティックっぽいのが増えてきたのであえて「アコースティックシアター」とは銘打たずにやってきたのですが、今回も、気がついたらそんな感じの作品に仕上がっていました。台本は。
成井豊は、「『水平線の歩き方』の西川版、しかも2時間、っていうのをやりたくて」と言っていまして。いやしかし、あの芝居は1時間だったからあぁいうのでよかったわけで。2時間、ずっと静かじゃ飽きちゃうんじゃないの、と、僕は心配していたのです。
で、僕はその台本を読んで、わかったことがありました。
アコースティックシアターではあるけれども、『水平線の歩き方』っぽくはあるけれども、明らかに違うところがある。それは、「脇」の連中が輝いている、ということでした。
ハーフタイムシアターの場合は、たとえば『水平線の歩き方』なら岡田達也と岡田さつき以外の登場人物を描いてしまうと1時間を過ぎちゃうので、ほとんどあの二人のシーンで終わっていきました。が、今回はたっぷりと脇の連中が楽しませてくれるのです。
「ストーリー」には「根室」と「いぶき」しか出てきませんが、キャスト表をご覧いただくと合計13人いるのがわかります。じゃぁ、残りの11人は何するの、ってことです。
この13人のうち、今まで主役をやったことがないのは三浦と筒井と阿部丈二の三人だけ。あと10人は、全員が主役経験者(智花ちゃんはテレビですが)。なんということでしょうっ!!
一人でもメインで物語を支えることができるメンバーが、「根室」と「いぶき」のために脇にまわっているわけです。……この感想は、通しを見終わった後にあらためてキャスト表を確認して気づいたのですけど。あまりにもおもしろくて。
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一回目の通しでは、みんながみんなフラフラしている感じだったのですが、この日の最終通しでは、ひとりひとりがちゃんとその人達を生きていて、仰天。
智花ちゃんは、この四日間で別人になっていました。
初舞台の女の子から、堂々たるヒロインに。
あのテレビ版『雨と夢のあとに』で僕らの涙を絞った、あの黒川智花がそこにいました。後半、もう、僕は涙を拭き、鼻をすすることをためらいませんでした。智花ちゃんの言葉のひとつひとつが、智花ちゃんではなく、いぶき。いぶきがそこにいて、根室になった西川に言葉をかける。
自分にこどもがいるからわかるのですが、親と子の関係って、こんなだよ、って本当にリアルに伝わってくるのです。
いつもだったら、みんなで積み上げていく物語ですが、今回はなんと主人公の西川浩幸本人が、真柴あずきに言わせると「『また逢おうと竜馬は言った』の岡本以上のセリフ量かもしれない」というくらいの言葉を積み重ね、演技を積み重ねて、物語を引っ張っていきます。
後半はもう、痛々しいくらいに彼は根室。全身で演じ続ける西川を見ていると、僕ももっともっとがんばれる、と、それだけで涙が出てきました。
そんな西川を、みんなが支えたり励ましたりしながら芝居は進んで行きます。
あたかも、西川を休ませようとしているかのように八面六臂の大活躍をする仕事仲間たち。せっかくうまく進みそうだったときに絶対に邪魔をしに来る、邪魔なんだけどひたむきなこういうヤツいるいる、っていうヤツ。根室を巡る、女性陣たちの美しさとひたむきさと思いの深さ。
そして、原作にはあまり登場しない根室の家族達が、もう、まさに「家族ものならキャラメルボックス」の定番のような、いやしかし今までになかった家族の姿をとてつもなく楽しく紡ぎ出してくれ、そして……!!!!
……いやぁ、ストーリーに触れずに、よくぞここまで書きました、加藤昌史。
もう、ほんとにほんとに、『トリツカレ男』とは違った意味で「これぞキャラメルボックス」な芝居に仕上がっています!!
登場人物の名字は、全て北海道の地名。当然、札幌公演では札幌公演でしかやらない「ネタ」も数々あります!!
世界で初めてこの芝居が観られるのは札幌。
可能な方は、なんとしてでも札幌時計台はす向かいの道新ホールに駆け付けてくださいっ!!!!