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『容疑者Xの献身』2012 ブログトップ

この物語に登場してくる人物のどれか一人に、きっとあなたがいます。 [『容疑者Xの献身』2012]

 昨日、『容疑者Xの献身』の2回目の通し稽古を観てきました。
 実は2日前に1回目の通しがあったのですが、あろうことか僕が風邪を引いてしまって行かれず、それは記録映像で見ただけでした。
 
 1回目の通しも、すでに完成の領域。なんと言っても初演に出ているメンバーがほとんど、というのが、『トリツカレ男』同様安定感を持たせてくれます。
 
 そして、2回目。
 『容疑者Xの献身』は鉄骨を組んだセットが廻り舞台(演劇用語で「盆」)の上に乗り、それを縦横無尽に動かしながら展開していく演出だけに、それができる稽古場を借りて実際に回しながら稽古をしています。
 その通し。
 
 『トリツカレ男』と比べると年齢層が高い俳優陣、そしてゲストが3人。緊張感に溢れています。
 
 通しが始まり、主人公・石神を演じる近江谷太朗が出てくると、もうそれだけで涙が溢れそう。あ、これは僕の思い入れの問題なのですけど。小劇場時代のキャラメルボックスをともに戦った戦友のような存在の近江谷太朗が、一旦退団して、そして『サンタクロースが歌ってくれた』で上川とともに戻ってきてくれて。もっとも、『サンタ〜』はもう「夢」だったような気さえしていたのですが、今、こうして目の前に、新たな役を演じる近江谷がいる、ということ。
 しかも、「古巣」の劇団の、主役。その役をやる近江谷も凄いですが、退団した元劇団員を堂々と主役に起用する成井豊も凄いなぁ、と。
 本当に、長いこと劇団をやってくるとこんなにも素敵なことが起きるんだなぁ、と感慨にふけってしまいます。
 
 しかも、対峙するのは近江谷の直属の後輩・岡田達也。
 近江谷が退団した後は、西川とともに劇団を支えてきた俳優。
 外で様々な経験を経て大人の俳優になった近江谷と劇団を背負ってきた達也が、「先輩後輩」ではなく、「俳優同士」で向き合っている姿。これは圧巻です。
 
 そして、西牟田さん。
 3年ぶりの舞台。しかし、小劇場から商業演劇まで幅広い活躍をされてきた西牟田さん。経歴は別にして、やはりこの役は西牟田さん以外にはないのではないでしょうか。一瞬たりとも隙が無い、全ての動き、全ての視線、全ての仕草に目を奪われ、その声に耳をそばだててしまいます。
 
 近江谷、西牟田さん、実川貴美子、石原善暢、そして三浦剛の人間関係が一つの軸。
 もう一つが、川原和久さん、小林正寛さん、筒井俊作のトリオの警察チームと、岡田達也。
 そして坂口理恵、前田綾と西牟田さん、という弁当屋さんチームを忘れてはなりません。

 オープニングで、出演者全員が並ぶところがあるのですが、ただ並んでいるだけなのに「ぞわぞわっ!!」としてしまいます。
 
 そこからは、緊張感溢れるドラマが続くのですが、そこはやはりキャラメルボックスの芝居。
 警察チームと弁当屋チームは、隙あらばしょーもないことを仕掛けてきます。これが、初演よりはるかにバージョンアップっ。
 川原さんってこんな人だったっけっ?!と目を疑うような面白さ。
 そして、坂口と前田と石原は何役もやるんですが、これがまた卑怯すぎる面白さ。
 
 あと、普段のキャラメルボックスを見慣れている方でも見たことが無い光景が。
 ゲストの小林さんの身長は191センチ。つまり、なんと、キャラメルボックスで最もデカイ男・三浦剛や長いオンナ・前田綾が見下ろされてしまうのですっ!!なおかつ、あの巨漢・筒井がちっちゃく見えてしまうのですっ!!
 いやー、これは新鮮です。
 
 何度も何度も舞台が回転し、物語が進んで行く間、何度か訪れる達也と近江谷の二人きりのシーン。
 本来なら本当のことを語り合いたいであろうかつての親友同士なのに、絶対に心を許せない緊迫したやりとり。これが、まず胸を打ちます。
 
 そして、次第に解き明かされていく近江谷演じる石神の、知的な狂気。そしてそれを演じる近江谷の完璧な役作り。
 
 クライマックス寸前では、映画『容疑者Xの献身』では描かれなかった、いや、おそらくあえて描かなかったであろうエピソードが語られた後、過去の事件前のことが淡々と語られる後ろで行われているサイレントの芝居では、あまりにも残酷な描写が、このうえもなく美しく描かれていきます。
 
 人それぞれ、共感したり感銘したりところは違うと思います。
 が、少なくとも、この物語に登場してくる人物のどれか一人に、きっとあなたがいます。
 そしてその人物から目が離せなくなり、瞬きする間に大切なことを見逃してしまいそうな想いで舞台を凝視し続け、必ずどこかのタイミングで感情が決壊する時が来ることと思います。
 
 通し稽古のタイムは、2時間15分。
 しかし、それは一瞬です。
 通常の公演でしたら、「上演時間は2時間以内」という枠を厳格に守っているキャラメルボックスですが、今回はこれ以上削れるところがない2時間15分です。飽きっぽい上に腰が悪いこの僕が、稽古場のパイプ椅子での2時間15分があっという間でした。
 おそらく、削らずに初日に向かうと思います。
 
 5月12日(土)にサンシャイン劇場で初日を開けます。
 できるだけ早く観にいらしてください。
 なぜならば、必ず「もう一度観たい」という衝動に駆られるからです。
 
 劇場でお待ちしております。


2012-05-06 23:17  nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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昨日土曜日、東野圭吾さん原作『容疑者Xの献身』2012年版の舞台の幕が開きました。絶対に観に来てください。 [『容疑者Xの献身』2012]

 昨日土曜日の19:00、東野圭吾さん原作『容疑者Xの献身』2012年版の舞台の幕が開きました。
 
 初演の時に上演時間短縮のためにカットしていた原作のセリフをあえて復活。
 セットも、それに合わせて変更。
 キャストも、お弁当屋のおかみさん小代子(他数役)が坂口理恵、警視庁捜査一課の草薙刑事が青年座の小林正寛さん、そして主人公である湯川学の学生時代の友人で天才数学者の石神哲哉に、元劇団員の近江谷太朗、と変更になりました。
 
 この変更が、果たして吉と出るか凶と出るか。
 それは観た人にしかわからない、というわけで、東京サンシャイン劇場で幕を開けた初日には、様々な意味でドキドキを抱えたお客さんたちが集まってくださいました。
 
 「ガリレオ」こと湯川マナブ役の岡田達也、ヒロイン・花岡靖子の西牟田恵さん、警視庁捜査一課の間宮警部の川原和久さん、同じく刑事の岸谷由紀夫の筒井俊作、靖子の娘・美里の実川貴美子、靖子に思いを寄せる印刷会社社長・工藤邦明の三浦剛、靖子の前夫・富樫慎二(他数役)の石原善暢、弁当屋の元気な娘・金子芹香(他数役)の前田綾の8人は、初演と同じ役。
 この8人が、3年間の役者としての成長をそのまま反映させ、新参加の3人を盛り立てる、というというカンパニー。
 
 初日の上演中、かなり早い段階から鼻をすする音が。クライマックスでは、客席中から。
 うわ、かなり泣いてくださってるお客さんがいらっしゃる……。
 
 ラストシーンが終わり、暗転になると静まりかえる客席。
 ……しまった……暗転で拍手が来ない……ダメだったか……。
 ……と思った矢先、明かりが点くと万雷の拍手。むむぅ、これはどう判断したらいいんだろう?
 最初のカーテンコールは、近江谷が「本日はどうもありがとうございました」と一言。
 アンコールの拍手でみんなが出てきて、三浦剛がゲストの紹介と初日特典の案内などを担当。そして退場。
 すると、まだ拍手は止まず、もう一度出てきて近江谷が一歩前に出て三方礼。そして退場。
 が、拍手は止まず、またまた出てきて、今度は近江谷が一歩前に出て、ご挨拶……と思ったら、万雷の拍手が数段高まりました。うわわわわ、なんだこりゃっ?!2時間10分を演じきった近江谷への称賛と「お帰りなさい」という意味でしょうか?!おさまったところで、近江谷がご挨拶。しどろもどろ。出しきった、ということが普通に見ていてもわかる挨拶。ギャグは無し。そして、退場。
 ……と、いくらなんでもこれで終わりだろう、とロビーに戻ろうとしたら、全く衰えない拍手の音。
 ……ななななななに?どどどどどどどどどどうしたの?!
 おろおろしながら出てくる、出演者たち。川原さんなんか、上着を半分脱いだまま出てくる、というネタ付き。
 岡田達也が一歩出て、ご挨拶。当然、もう言うことはありませんから、これまたしどろもどろにお礼のご挨拶をして、退場。
 
 千秋楽などではたまにあるくらいの「5回目カーテンコール」。それが初日からとは!!
 
 ◇          ◇          ◇
 
 終演後、ロビーにいた僕に話しかけてくれたお客さんたちは口々に「もう1回は来ます」とおっしゃっていらっしゃいました。
 中には「近江谷さんが……」と言ったまま言葉に詰まり、深呼吸してから「近江谷さん、って口にしただけで涙が……」と、感想にならない、しかしとても素敵な感想をおっしゃってくださった方もいらっしゃいました。
 20年近くご覧くださっている御夫婦の旦那さんは、「近江谷さんがこんなに凄い役者さんだったとは……。石原さんが自由になっていたのにも驚きましたが、小林さんの存在が、すごく幅を拡げていましたねぇ」とも。
 25年以上ご覧いただいているお客さんは、にっこり笑って手を振りながら「また来週っ!!」と。この方、気に入ると何度も当日券でいらっしゃる方でして。
 
 他に、ご覧になってくださった方のいろんな意見を読んでみたい方は、Twitterで「キャラメルボックス」と検索してみてください。山のようにたくさんの感想を読むことができますよっ!!
 
 ◇          ◇          ◇
 
 初演からたった3年しか間が開いていないこともあり、「前回観たからとりあえず今回はパスかな」という方もいらっしゃるかもしれません。
 が、それは残念ながら違うようです。
 同名の作品であり、同名の原作から創られた芝居ではありますが、カンパニーが違うと芝居も変わります。

 特に、進化した初演メンバーがどっしりと支えた上での、キャラメルボックス初期10数年を支え、2002年に退団後、多数の映像作品や舞台をやり続けてながらキャラメルボックスの舞台は必ず観に来てくれていた、近江谷太朗の石神。そして東野圭吾作品を昔からこよなく愛し続けてきた近江谷太朗の、石神。
 
 これは、絶対に観ておいてください。

 2009年の初演は神戸で初日が開いてから突然前売りが伸びてその後の東京公演が完売、急遽2ステージも追加公演。今回はまだまだ平日に余裕があります。早めのご来場、ご予約を!! http://www.caramelbox.com/

 ◇          ◇          ◇

IMG_0968.jpg
初日乾杯に、サンシャイン劇場さんからの差し入れ。
サンシャインシティアルパ3階の「築地玉寿司」さん特製、
「Xちらし寿司」を持つ近江谷太朗と岡田達也!!写り込む西牟田恵さん。
ネギトロで「X」とど真ん中に描かれ、
周りを穴子が囲んでいますっ!!

サンシャイン劇場さん、築地玉寿司さん、ありかとうございましたっ!!

■築地玉寿司 池袋サンシャイン店■
http://www.sunshinecity.co.jp/sunshine/tn/detail/detail_t0012.html


2012-05-13 23:27  nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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『容疑者Xの献身』東京公演終了、大阪へっ!! [『容疑者Xの献身』2012]

 『容疑者Xの献身』東京公演が終わりました。そして、5月30日に『無伴奏ソナタ』東京公演も終わりました。
 ご来場くださった皆様、ありがとうございましたっ!!
 
 僕は一人しかいないので、チーフ・プロデューサーの仲村和生と役割分担してやってきた一カ月弱なのですが、しかし、神経は両方に行っているので我ながらこの歳でも限界って超えられるんだなぁ、という感じでした(←小田和正さんを見習えぇっ!!)。ブログの更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。
 
 『無伴奏ソナタ』は、初日を開けてみて、あまりの客席の反応の良さに逆にびっくり。そもそも、朗読に近いような静かな芝居になる予定だったので短期間しか劇場を押えていなかったのですが、創ってみたらかなりなエンターテインメント作品になってしまいまして……。
 かなり悲痛な話なのに響く人には物凄く響いてしまった模様です。
 なんとか、映像化、そして再演に向けて動きたいと思います。
 
 『容疑者Xの献身』は、平日のステージのお客さんの数に苦しんだのですが、ご覧くださった方々からは大好評をいただき、後半戦は凄い数のお客さんにご来場いただくことができました。これで東京公演は終わったかのような感じですが、シアター・ドラマシティでの大阪公演の後、北千住で2ステージあります。
 シアター1010」の公演は6月15日(金)19:00と16日(土)14:00の2日間2ステージなのですが、16日はほぼ完売、15日はまだまだ大丈夫、とのことです。しかし、あと2週間弱。油断はなりません。もう一度東京で『容疑者Xの献身』を観たい、という方は、一刻も早く15日(金)19:00の回をご予約くださいませっ!!
 ■北千住公演についてのお問い合わせ
  シアター1010 03-5244-1010
  http://www.t1010.jp/
 
 さぁて、明日は『無伴奏ソナタ』が神戸公演の千秋楽を迎えます。そして7日(木)19:00には、『容疑者Xの献身』大阪公演初日。
 神戸の製作部は大阪に移動、僕はそこに合流します。
 
 近江谷太朗と西牟田恵さんの極限の会話。岡田達也と近江谷太朗の緊迫したやり取り。
 川原和久さんと小林正寛さんと筒井俊作の警察チームの「癒やしの時間」。
 そういったものが、この一カ月で練りに練られてとんでもないものになっています。
 
 これほど、いつ呼吸をすればいいのかわからない舞台は、『容疑者Xの献身』初演も含めて、今まで無かったのではないか、と思います。
 是非、お見逃し無きよう!!


2012-06-03 18:42  nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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シアター・ドラマシティで、大阪初日が開きました。今日以降夜の回、そして12日2時の回がオススメです。 [『容疑者Xの献身』2012]

 昨日、『容疑者Xの献身』大阪公演の初日が開きました。
 
 会場のシアター・ドラマシティは、阪急梅田駅からすぐの「茶屋町」という、かつては古い町並みが残る街にこつ然と現れ……ていたビルの地下にあるのですが、1994年に初めてここでやってから、次々とこつ然とビルが現れ続けて、今やビル街と化しておりまして、なおかつアメ村よりも若い人たちがたくさん闊歩する「ナウい」街へと変貌を遂げてしまいました。
 
 一昨日の仕込みの日には、劇場近辺でキャンドルを灯すイベントが行われていて、おそらく学生さんと思われる人たちが趣向を凝らしたキャンドルを作っておりまして素敵でしたねぇ。休憩時間に一瞬通り過ぎたくらいなのですが。
 
 シアター・ドラマシティは、一時期1年中ほとんどスケジュールが埋まっちゃって使えなかった時期があったのですが、最近はまた使わせていただけるようになりまして。この劇場の素敵なところは、こんなに梅田に近いのに楽屋の窓が開く、ということ。
 シアターBRAVA!はそういう意味では福岡の「ももちパレス」に次いで開放的なのですが、こんなに都会の劇場で風を感じられる楽屋、というのは珍しいのです。最も良く行くサンシャイン劇場も新神戸オリエンタル劇場も楽屋には窓が無くて、若干閉所恐怖症気味な僕としては空気を吸う場所を確保するのが大変。
 なので、シアター・ドラマシティは本当に居心地が良いです。
 
 見る側としても、椅子の座り心地の良さはオリエンタルに継ぐのではないでしょうかね。
 しかも、1階、2階、というのではなく、舞台から最後列までがなだらかなすり鉢状になっているのもまた舞台との距離を近く感じさせてくれている原因だと思います。
 聞いた話によると、新宿にあったコマ劇場とシアターアプルを作った人が設計した劇場、とのことで、たしかにシアターアプルに似ていて、アプルで育った僕たちにはより一層居心地がいい、ってことなのかもしれません。

IMG_2129.jpg
舞台から見るとこんな感じ。

 
 で、そんな初日。
 平日が初日、ということで、1週間くらい前までは半分もお客さんが入らないのではないか、という状況だったのですが、7割近くの客席が埋まって開演。
 緊張感溢れるステージの中で要所要所に用意した「休憩タイム」は、大阪のお客さんにも受け入れられて、主に川原さんがやりたい放題の大人気。
 
 そしてエンディングからカーテンコール。
 今回、東京からそうなのですが、男性のお客さんが普段よりとても多くて、原作のファンの方なのだろうなぁ、と思っているのですが、そういう方がぐしゅぐしゅに泣いていらっしゃるのが印象的です。比率としては女性より男性の方がどっぷりハマッていらっしゃるように感じます。
 
 もちろん、主人公・石神が男性だから、ということもあるのかもしれませんが、天才には生まれなかったことをなんとなく悔しく思って生きてきている人が世の中には多いのかなぁ、と。そして、天才として生まれていてもこんなことになることもあるのだなぁ、と感じたりしてくださっているのかなぁ、などと思ったりします。
 
 しかし、性別は関係無く気に入っていただけている模様で、昨晩、Twitterに流れたお客さんのつぶやきが印象的でした。
 
 「演劇集団キャラメルボックス「容疑者Xの献身」大阪公演初日行ってきた。
原作も読んだ。映画も観た。初演も観た。東京での評判も聞いてた。
だから冷静な感じで観れるって勝手に思いこんでた私が馬鹿でした。
最後は嗚咽まで出てしまったよ…。

大阪公演は12日まで!!
ぜひ観て欲しい!!」
 
 さぁて、泣いても笑っても、大阪公演は今日を含めてあと6ステージ。
 土日の昼はほぼ満席なので、今日19時、明日土曜日の19時、11日(月)の19時、そして最終日の12日(火)の14時の4回がオススメです。


2012-06-08 16:11  nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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大阪公演が終わりました。北千住へっ!! [『容疑者Xの献身』2012]

 『容疑者Xの献身』の大阪公演が終わりました。
 僕らが来たら梅雨に入った大阪。
 
 寸前に神戸で『無伴奏ソナタ』があったこともあり、前売りは伸び悩んでいたのですが、東京公演の最終週あたりから突然予約が伸び始めて、大阪の初日から当日券で来てくださるお客さんもどっさり。予想よりもはるかにたくさんのお客さんにご来場いただくことができました。
 
 初日を観に来てくださった、東京でも観たという大阪のお客さんから「いやー、こんなに反応が違うんですねぇ、東京と大阪は」と言われまして。そうなんです、東京のお客さんは「いっしょに楽しみましょう」という空気、しかし大阪のお客さんは「楽しめるだけ楽しんだるでぇー」という雰囲気。拾えるところは全部拾って楽しみまくり、それを舞台に向かって表現する、という感じでしょうか。
 どっちがいいとかなんとかそういうことじゃなくて、こういうのがツアーをやる楽しみだったりするわけで、これがまた名古屋や福岡に行くとまた全く違う反応があって楽しいのです。
 
 それにしても今回の『容疑者Xの献身』お客さんからよく言われたのは、主人公・石神のこと。
 「映画は堤真一さん、舞台の初演は西川さんが、それぞれ演じる『石神』だったけど、近江谷さんは近江谷さんじゃなくて石神にしか見えなかった」と。
 柔道部の顧問、ということもあって筋肉を付けて体重を5kg増やし、頭も短髪にして臨んだ近江谷太朗ですが、それ以上に、日々演技や台詞の解釈までもが変わって行っているように思いました。つまり、相手役の岡田達也や西牟田恵さんの「仕掛け方」が微妙に変わるにつれて当然近江谷も変化。それが、今日の千秋楽のエンディングに結実した、と感じました。
 
 残すのは、キャラメルボックス初登場の「シアター1010(センジュ)」での2ステージ。北千住の駅の上にある劇場です。
 この公演はシアター1010の主催公演のため、キャンセルや日時の変更、学生割引、キャンセル待ちやサポーターズ・スタンバイ、トライアスロンパスの当日券クーポンなどはご利用いただけませんが、中身はちゃんとした『容疑者Xの献身』です。
 まだ完売したという情報は入っておりませんので、最後の『容疑者Xの献身』を観たい、という方は是非劇場にお問い合わせください。
 
 ■シアター1010 『容疑者Xの献身』詳細
 http://www.t1010.jp/html/calender/2012/195/195.html
 
 次の関西公演は、8月16日(木)〜24日(金)に新神戸オリエンタル劇場で『アルジャーノンに花束を』。( http://www.caramelbox.com/stage/algernon/ )
 その次は9月21日(金)〜23日(日)という短期間で、キャラメルボックス・サポーターズ・クラブ結成20周年記念公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』。( http://www.caramelbox.com/stage/csc20th/ )
 もちろんその後、11月くらいにクリスマス公演もあります。
 
 全部観てくださいとは当然申し上げませんが、いろんな姿のキャラメルボックスをご用意して劇場でお待ちしております。
 
 ◇          ◇          ◇
 
 あっ、そうだっ。
 今回の大阪滞在でもたくさんのラーメンを食べたのですが、その中で、大阪のラーメン好きの人から教わったお店で、今までどこでも食べたことが無いような不思議で美味しいお店に出会いました。
 天満橋筋六丁目の交差点近くにある「麺と人」。
 http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27066104/
 とんこつベースの味噌ラーメンなのですが、札幌っぽいものではなく、とろーっとしていてしょっぱくなく、かと言ってあっさりというわけでもない、という優しくて独創的なラーメンでした。
 ご近所の皆さん、是非っ!!
 
 ◇          ◇          ◇
 
 では、関西の皆さん、また夏にっ!!
 東京都足立区の皆さん、今週末にっ!!


2012-06-12 18:22  nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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『容疑者Xの献身』全日程終了。 [『容疑者Xの献身』2012]

 ついに、『容疑者Xの献身』が終わりました。
 ラストステージの石神の絶叫は、モニター越しでも嗚咽しそうになるほどで、近江谷太朗がこの舞台に賭けた全てが込められたものだったのだのではないかと思いました。
 
 今日のステージは前売りは完売。
 当日券は7枚のみ、というところに19人のお客さまが。
 本来、シアター1010の当日券のシステムに「キャンセル待ち」というのは無いのですが、僕らの独断でやらせていただくことにして、12人の方にお待ちいただき、ロビーや客席内で残ったチケットが無いか声をかけ続けました。
 途中、カップルのお客さまがお帰りになり、10人に。
 ご来場のお客さまから徐々にキャンセルチケットが集まり、9枚まで集まり、あと1人、という13:55、僕が客席内に最後のお願いをしにいったら、なんと2階席のお客さまが下りてきてくださり、最後の1枚をゲットっ!!最後のお客さまが入りきることができました。
 
 ……なんか、もう、たしか『さよならノーチラス号』の時も毎日こんなことをしていたように思いますが、それでも入り切れてしまうというのが奇跡的でびっくりです。
 
 昨日のステージでは、明らかにキャラメルボックスをご覧くださるのが初めて、という感じの地元・足立区のお客さんがかなりいらっしゃって、新鮮な感じ。
 しかし今日の千秋楽はツアーの締め、という思いのこもったステージで、たくさんのサポーターの方にご来場いただき、熱い千秋楽を迎えることができました。
 
 サンシャイン劇場、シアター・ドラマシティ、そしてシアター1010にご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
 今日のステージを、モニターですが見ていて、またいつか、この作品には取り組みたいという気持ちを強く持ちました。
 
 ◇          ◇          ◇
 
 さて、今は撤収作業中。
 『アルジャーノンに花束を』のメンバーも手伝いに来てくれて、着々とバラしております。
 
 僕もそろそろ自分のコーナーを撤収してから帰宅して『アルジャーノンに花束を』の選曲にかからなければなりません。
 名残惜し過ぎて後ろ髪を引かれる想いですが、明日に向かって今日を締めたいと思います。
 
 では、7月にサンシャイン劇場でっ!!


2012-06-16 17:25  nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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